大好きな阪田知樹×山根一仁で聴いた「イタリア組曲」!(プルチネルラの編曲)_2023年 6月24日
昨日投稿した大大大好きな「プルチネルラ」にちなんで、2023年 6月24日にフィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)で聴いたマチネ。「山根一仁&阪田知樹 ヴァイオリン&ピアノ デュオ・リサイタル」の感想を書かせていただきますね。
(2023年に行った演奏会の感想は、あと20本ほど溜まっているのです)
というのも、前半のJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調」の次に、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」が演奏されたのです!
ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」は、バレエ音楽「プルチネルラ」からの編曲作品で、ヴァイオリン版とチェロ版が存在するそう。
私はそのことを知らなかったので、不意に「序奏(プルチネルラでは序曲)」がホールに響いた瞬間、全身に鳥肌が立ちました。
音楽が光を洪水のように振りまきながら広がっていく中で、
「まさか、だって、違う曲名だったじゃない」
と、幸福すぎる混乱に全身全霊で浸っていたのです。
空間全体がきらめくように響く、そして弾いていない時でさえ美しい音楽が満ちている阪田知樹さんのピアノが私はとても好きなので、会場が少しだけ家から遠かったにもかかわらず、早起きをしてこの日のマチネに出かけたわけです。
そこで、まさかこの曲を聴くことができるなんて! 筆舌に尽くしがたいほど楽しいひと時でした。
後半では、「出演者の意向により」とのことで「リスト◎巡礼の年 第2年「イタリア」より ペトラルカのソネット 第104 番(ピアノ・ソロ)」の後に急きょ追加された「同、第123 番(ピアノ・ソロ)」。
繊細なうねりが気持ちよく、ホールを出たときに世界の美しさにしみじみ感動するようなマチネでした。