なぜ自分はフリーで働くのか?会社員時代の考え方を抜け出し、望む働き方を実践しよう
フリーで働こうという人の中には、今までの会社のやり方が嫌で抜け出したかった、という人もきっといるでしょう。
しかし会社員時代に染み付いた慣習や考え方はなかなか抜けず、フリーになっても、つい会社員時代に嫌だったことをやってしまうかもしれません。
私の場合どうだったかをお話しします。
今と昔、望む働き方は真逆だった
私は今、フリーの税理士としてひとりで働いています。
今の私が望む働き方は、
頑張りすぎない
無理はしない
苦手な人とは距離を置く
体を大切にする
自分ひとりでできる範囲の仕事をする
自分と合うお客さまのサポートにいそしむ
など、自分の心と時間を大切にしたゆるやかな働き方です。
しかし昔の私が望んでいた働き方は、
複雑で大規模な仕事がしたい
大手税理士法人で働きたい
都心のきれいなオフィスがいい
難しい税務を知っていることがかっこいい
残業や休日出勤「仕事忙しい自分がかっこいい」
という、今と真逆の考え方でした。
実際に大手税理士法人で働いたことがありますが、本質的な気質は前者(今の私)なので、当然合うはずがありません。
毎日のように「なんで自分はできないんだろう・・・」とダメ出しして気が休まりませんでした。
経験を重ねるうちに、後者の働き方は自分に合っていないと気づき、かつ世の中も「働き方改革」が叫ばれるようになりました。
そこで前者の働き方を目指そうと独立しました。
しかし、後者の働き方の「呪い」はなかなか抜けません。
勤務時代の考えが抜けない私が独立後最初にやったこととは
独立後最初に何をしたかというと、
30万円もする「金融機関から仕事を紹介してもらうためのセミナー」への参加です。
金融機関などは、まさに「苦手な人」であり距離を置きかった存在なのに、税理士法人に勤務していたころの「安定していいお客さまを紹介してもらえる所」という考え方が自分の中に定着していました。
セミナーからの帰り道、「はて、自分は何をやっているのだろう?」と我に返り、目が覚めました。
今思うと滑稽でしかありません。
もしフリーになってからも、あのまま自分に合っていない働き方を突っ走っていたとしたら・・・と思うとゾッとしますね。
フリーになってどんなふうに働きたいか、そこはブレないように気を付けて
会社のやり方が嫌でフリーになっても、会社員時代の習慣や考え方が邪魔をしてくるかもしれません。
なぜフリーになったのか、
「自分の望む働き方」とはどういう働き方なのか。
そこはブレないように気を付けましょう(自戒を込めて)。