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詩の世界に沈む

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思いつくままに、詩を書いています。 写真も上手になって、銀色夏生さんみたいな詩集を出したいです。実話だったり、妄想だったり、 ぜひ読んでみてください
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2019年12月の記事一覧

寂しい大晦日

猫とふたりぼっち 誰もいない 夜はバイト こんな大晦日は はじめて 楽しむべき? 寂しさ…

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キズ

何気なく言ったのだろう 非正規雇用と正規では ずいぶん違うよね 格差が酷い そうだよ あ…

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交差点

この道は続いている 大きくて左右に伸びる道に 私は、その道へ出る細い道をひとりで 寂しく…

5

歌うのは夢に向けて

帰省した息子と三人で歌う 歌を歌うのは好き ギターを練習して 家でよく弾き歌いしてた 夢…

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好きならさ

君のことが好きなんだ いいところなんてない 私の気持ちなんて 全然わかってくれない 甘い…

7

わかっているけど 涙がとまらなかった 娘が高校を休学 病気が悪化したから これまでも何度…

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決めるんだ

前に進もう 逡巡して壊れた気持ち 何でしがみついてんだ 棄てて前に進むんだよ 後ろへも横にも 道はないんだ あたしには 娘と進む未来しか 単純だよ 自分の気持ちさえ 無くしてしまえば 正解だ 好きとか 嫌いとか 愛してるとか 憎んでるとか 複雑な感情は 棄てて 前に進もう 生きていたくないけれど 生きなきゃならないなら

先延ばし

結局、決めらんない あのひとと別れること 別れて親に謝って 許してもらえば もしくは 私…

8

軽くなる話

口にするすると 嘘みたいに 軽くなる話 消えたくなるくらい悩んでいるのに 口にすると 茶…

6

心の音符

綺麗な音を並べたら 綺麗な心になるのかな ひとつ音符が足りないと 欠けた間抜けな、曲にな…

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助けてよ

結構、ピンチだよ おもしろおかしく 話してしまうけど 自分でも回収できないほど 困ってる…

4

綺麗な色

マスタード色のニットを着て 街にでた バスの中で眠った 嘘をついた私 写真教室をずる休み…

5

心切る言葉

生きている間は会いたくない 実母から言われた言葉 娘を通じて私へ伝えたられた 47年間、あ…

7

待合室

私がしっかりしなきゃならないのに 涙が溢れてへたり込む 立ち上がっても 歩けない そんな状態でも 頭の何処かは冷静で 夜間救急に電話する 娘の腕に開いた傷 流れる赤い血 何度目の光景だろう 心を治める薬を飲むことも忘れ  泣きながらタオルで傷を押さえる 病院の待合室でも 名前が呼ばれる間 泣いていた 本人はけろりとしている 先週の傷の抜糸と 今回の処置 医者は淡々と わたしの心はさっきまでとは違って なんの感情も無くなった 傷を見て動