食べ方から判る口腔機能低下、確認して対策すれば体力維持がカンタンに!
年間行事の中に、食べること多いですよね?それを利用してごく早期の口腔機能低下を見つけようという話題です^_^
普段から『口腔機能低下を誰でも見分けられたらもっと対策できるのでは?』とありふれた動作から判定する体力測定を研究しています。ごく早期の機能低下を発見できたら、改善もすぐできます。ぜひ動作をチェックしてみてください^_^
口腔機能低下を見つける動作観察
「5口連続飲み」
「ペットボトルを飲む口元チェック」
それに並んで非常によくわかるのが「麺をすする」です。
麺をズズズッ!とすすって
口の機能だけでなく肺活量も、誤嚥のリスクもわかる便利なメジャー!
例えば年末年始の年越しそば
麺を一箸分ズズっ!!とすすって全て口に入れられるか
①1回だけすすって、あとは箸で口に持っていく
または1回だけすすって、あとは唇でもぐもぐ口に入れていく
②箸で口に入れ、嚙み切ってすすらない
③むせる
④そば(麺類)は食べないと言う
これに当てはまったら「見つかってラッキー!!」と思いましょう
今から改善すればすぐ取り戻せます!
うどんは、関西風うどん(コシが無いうどん)とさぬきうどん(コシしっかり)があって、さぬきうどんはすする必要があって食べにくいですが、関西風うどんは基本的にお粥の代わりにされるくらいのやさしさ(笑)すすれなくても食べやすいです
「すする」は難しい食事動作だから
ここでいう「すする」はズ!ズズっ!と連続ですすることです
ちゅるちゅる吸い込むのとは違います
口を閉じて口腔内の内圧を下げて吸い込むのは、結局赤ちゃんが吸うのと同じ「吸啜」なのでけっこう保たれ、嚥下不良でもできることがあります
でも「すする」は違います
空気と一緒に食べ物を口に入れて、口の中で分けるという高難度技
・肺活量
・口腔機能
両方が影響します
肺活量は生活の要!酸素不足は大問題!
私はPTなので意識しやすいのですが、参考までに書くと
・肺活量が減ると→動くととすぐ息が上がるので動かなくなってさらに肺活量が減る
・肺活量が減ると→声が小さくなってよく聞き返されるので、だんだんしゃべらなくなりさらに口腔機能が低下する
悪循環なのです
もちろん感染症にも弱くなります
この段階なら改善はカンタン!
あ、改善方法は、このレベルで見つかるとカンタンです^_^
①大きな声で(声の大きさ=呼吸の訓練)
②滑舌よく(口をまんべんなく動かす訓練)
③30分以上しゃべる(できれば笑顔で!)
みんなが集まってる行事の時なら、きっとやりやすいですが
どうやって口腔機能が弱ってる人の生活に入れていくかです
ぜひ「見つけて」「対策」
医療や介護のみんな!ご家族!がんばって何とかしよう!!
弱ってる人は自分でできないから弱ってます
そこは応援・支援が必要です
この段階で一番かかわれるのは『家族』なんですよねー
家族のだれかが弱ると、みんなの時間のやりくりがややこしくなりがち
弱り始めのちょっとした変化に反応できれば改善もカンタン!
弱ってしまうとその方本人だけではどうにもできなくなることがほとんどです
自分も家族もしんどいことにならないように、食べ物を口にする場面を見る行事の時はしっかり観察して、分析しましょう!
今日は大晦日
この時期なら『年越しそば』です
ぜひ「見つけて」「対策」をやっていきましょう!!
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