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いただきます、ありがとう、おいしいね!

いただきます、ありがとう、おいしいね!



断食を初めて経験した時のこと。


2泊3日の座禅断食では実質丸三日間何も食べないでいます。

3日目の朝、明けの食事をいただきます。
大根と梅干しを一緒に煮たものだったり、少しの野菜、ヨーグルトやチーズ、そしてミルクティも。 (その断食方法がインド由来だったので、ミルクティがあります!)

そうすると宿便がでるのですが、身体がとても軽くなった感覚がします。

一口食べるごとに元気がみなぎってきて、私は食べるものに支えられていると感じました。

私が食べたものを、胃が消化して、私の身体が必要としている栄養に分解してくれることが奇跡のように感じられました。

何も命じなくても、頑張らなくても、食べたものがいつも私を形作ってくれていることに感謝の気持ちがふつふつと湧いていました。

そして、どんな食べ物も命からできていると感じました。

いただきます


その命を大切に活かした食べ物を大切にいただきたいと思うようになりました。

どんな食べ物も尊いと感じて、「いただきます」と食べることがとても大切に感じます。

例え忙しくてコンビニのパンやカップ麺しか食べることができなくても、やっぱり命を使ってできていると感じるようになりました。

そう感じて、何を食べるにも同じ「いただきます」「ありがとう」の気持ちを向けて食べるようになりました。

日本人がその感覚を昔から持っていることも頭に浮かびます。

もったいない、お米粒には7人の神様が宿っている、食べ物を粗末にしないという気持ち。

何より「いただきます」は「命をいただきます」という気持ちの現れです。

日本は水も豊かで自然も豊富、周りは海に囲まれていて、水産資源もたっぷりあります。日本の神様は自然そのもの、いつも私たちの最も身近にいて、にこにこと笑って、人間と共に暮らしています。

自然が時に脅威をみせることがありますが、長くは続きません。日本人は自然から与えてもらっている、いつでも命を分け与えられて食べて生きている感覚を持っていたのだと思います。

きっと飢饉など天災が起こった時には、それまで享受していたものが当たり前ではなかったと感じてきたのではないでしょうか。

そんなことも頭に浮かんで、どんな食べものでも「いただきます」、私のところへきてくれてありがとうという気持ちがあります。

ありがとう!


身体は細胞分裂を毎日して、細胞は入れ替わっています。

それにもかかわらず、何も思わなくとも今日も私は私という人間でいること。

そのことがなんだか不思議であると同時に、身体に感謝の気持ちです。

私の身体はいつも休むことなく働いてくれています。

身体に不調がでれば、何も考えなくとも自然に備わっている治癒力が、私を治そうと働いてくれます。

この私の身体を動かす意思はどこからきているのだろう?など考えも飛躍していきます!

きっと魂はあるなあ、と感じるのはこういったことを考えるときです。

小さな実験


子どものころ、実験をしたことがありました。

みかんを半分にして、片方にはありがとう、おいしいね、と善い言葉をかけます。片方には何も言いません。

そうして食べてみると、味が全然違いました!

ご飯に同じような実験をすると、善い言葉かけには発酵していい香りがするようになります。

悪い言葉かけをしたものは、酷いカビが生えてきます。
無視したものがいちばんひどく、腐敗臭がするようになります。

どんな言葉を使うかというのが大切だということを示唆してくれる実験でもありました。

自分の言葉を最も聞いているのは、自分です。どんな言葉を使うか最も影響を受けるのは自分だと感じます。

どんなことを思っているか、口にしているか、きっと大きな違いがあると感じます。

ときに自分を厳しく批判している声が内側でしていることがあります。

そういうときはこういったことを思い出して、自分に優しくすること、自分を大切にすることは自分が感じることをそのまま受け止めることだと思い出すことを心がけています。

おいしいね!


ご飯を食べるときに心がけているのは、一緒に食べている人とこれは美味しいね、これは何かな、野菜が美味しいね、と声をかけあうことです。

いま何を食べているか意識しながら食べること、感謝しながら、おいしいね!と声をかけながら食べること。

そうすると不思議なことですが、食べることがとっても大切な気持ちが湧いてきます。

何を食べるか食べないかもとっても大切なことですが、どんな気持ちで食べるか、美味しいと感じるものを食べることできっと身体も喜びます。

私の大叔母さんがお醤油が大好きで、いつもたくさんお醤油を使っていました。心配になって、そんなにたくさん使ったら身体に良くないよ、とよく声をかけていました。

しかし、本人はそれで死ぬなら本望!好きなものも食べられない人生なんて生きてる意味はない!と言って、大いに食を楽しんでいました。

大叔母さんは、癌になって手術しましたが克服しました。
再発もせず、その後の血液検査はいつもピカピカで、なんの薬も飲んでいませんでした!

そして、93歳まで元気に生きていました。

好きなものをこっそり後ろめたく食べるよりも、

美味しい美味しい!とニコニコ笑顔で食べたほうがきっと幸せだし、身体にも良いのだと感じるのは、そんな大叔母さんの姿をみていたのもあるかもしれません。

火曜日と金曜日の午前中にUPします!


昨日はクリスマスに意識がすべて向かっていて、火曜日ということをすっかり忘れていました!

そんなわけで、いつもと違って水曜日のUPです。

子どもと一緒に幸せなクリスマスを過ごしています。

どうぞ皆さま、素敵なホリデーシーズンをお過ごしください!

次回は金曜日にUPします!

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