何を語るか
1 はじめに
担任をすると毎日HRがあります。
特に赴任先に最初に気をつけることは,はじめの学年集会とHRで子どもに安心感と信頼感を持たせることです。
子どもはよく大人を見ています。
頼りない大人か,軽薄な大人か,合うか合わないかなどを様々な情報から一瞬で見抜きます。
この点は大人より鋭い嗅覚を持っているかも知れません。
そして,一度ついてしまった不信感や嫌悪感はそうそう拭うことが出来ません。
はじめに何を語るかを整理しないままぐだぐだだらだら話しては何も入りません。
大切にしたいことをコンパクトにまとめましょう。
2 どう語るか
教師は人前で語る職業です。
ある意味授業の内容もですが,スピーチのテクニックも求められます。
残念なことに,授業がうまい先生にも語りが下手なせいで授業がつまらなかったり,生徒に下手くそな印象を持たれることはよくあります。
ぜひ,本を読んだり話し上手な先生を見て,語り方について勉強するのも必要です。
3 何を語るか
何を語るかは大切なポイントです。初めて会う先生には興味を持たれているため,自分の話を伝えたいことだけ話しても聞いてくれます。
これが毎日のこととなると,だらだらと話をしたり小言ばかり言っていては全く聞く耳を持ちません。
良くしようと思って言っていることもただの小言であり嫌みとして受け取られます。
まず,子どもが聞いていて気分が良いことを心がけましょう。
そして,良い関係が出来ていないと,何をしても指導は入って行きません。
良好な人間関係こそが学級経営と学力向上の基本です。
それなくして授業改善ばかりをうたっていても子どもも大人もしんどいだけです。
4 おわりに
話上手の人と話下手な人とで何が違うのか意識してみたことはありますか?なかなか言語化することは難しいですが,その点を整理すると自分なりに語りを整理することが出来るようになるかもしれません。
子どもを語りでひきつけたいものです。
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