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「マンピーのG★SPOT」で泣いた夏

9月23日、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in
ひたちなか。大トリのステージにはサザンオールスターズが居た。オーディエンスは5万人、さらにサザンオールスターズ、今回で夏フェス卒業という訳で全国の映画館でのライブビューイングを実施。(結論から言うと20万人を動員)簡単に結論から言うとサザンは夏フェスの最後を有終の美で飾り、また次世代のアーティストへのバトンパスも華麗に務めたのだ。

サザンにはサザンにしか務まらない役回りが多いと感じる。その中の1つが平成最後の紅白歌合戦のトリを務めた際だ。この大役はサザン以外考えられなかったなと今でもふと思う。サブちゃんとユーミンを携えて歌う「勝手にシンドバット」のインパクトは脳裏を離れない。今回のフェスの最後にも「勝手にシンドバット」が披露され、その日のステージに立った演者が全て揃うというパフォーマンスがあった。リスナー含めて出演者全員が40年以上前のデビュー曲を大合唱してる事に違和感を覚えさせないからこれまた凄い。

そしてタイトルにもあるように本編の最後に今回も恒例のヅラで披露した
「マンピーのG★SPOT」で会場も沸いている中、
僕は何故なのか泣いていた笑

昨年の茅ヶ崎ライブもライブビューイングで拝見させて頂いたのだが、その際はヅラを被った桑田さんを見てまだまだ沸かせてくれて全くマンネリしないのは毎度毎度工夫が練られている証拠。
でも今回は笑いだけではなく涙があった。

そもそも根本にあるのが、今楽曲をただのどエロソングとは捉えていないという箇所だ。リフものでまずカッコいい。そして当然、桑田さんの真骨頂でもある“エロ”の部分なんだがそれだけではない“美しさ”が含まれている。ただただ下品な作品にならずに1つの作品がこんなにも「官能的」で「文学的」なハイブリット楽曲だ。極端に言えば、両端とも捉えられる(またはその反面、近い所にあるとも取れる)ワードを繋ぎとめている。

個人的には今年、僕の心臓部分であるMr.Childrenのコンサートを運よく2回見る事ができた。
メンバーは50代。サザンのメンバーより10個ほど若い。桜井さんを筆頭に最近よくお話をする「いつまで歌っていられるか?」と思う場面が増えた反面、Mr.Childrenは「半世紀へ走り出す事」を目標に走り続けている。この道を歩めるバンドがどれだけ限られたものか皆、知っている。

きっとこの涙は色々な感情が揺れた結果だが、
桑田さんを筆頭に60代でバリバリ音を奏でる姿を見て安心にも似た誇りを持って流れた涙だった。
サザンがまだまだ加速していく事が確証できたステージ、そしてMr.Childrenへもそれと同じ事が言える。
最近この2つのバンドを見て思う事は、
“日本にはサザン、ミスチルがいる!”という誇りだ。

サザンにはこれまで通り、色んなメッセージを届けて欲しい。盛り上がる曲、涙を流すほど美しいバラード、風刺の効いたエッジな曲、そして少しエロティックな過激な曲。皆さんそれぞれの思い出にサザンの曲があるように夏フェスは卒業ですが、まだまだ別の季節でサザンがお目にかかれると思って僕らもまたそれぞれの場所で輝ける日々を送るのです。

追記:サザンのニューアルバムを楽しみに待っております!でも、無理はせずに。我々はいつまでも待ちます。

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