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リーダー研修〜対話型アート鑑賞〜
職場のリーダー研修で対話型アート鑑賞を実施しました。
対話型アート鑑賞とは、ニューヨーク近代美術館で1980年代に開発された鑑賞法で、絵を見て感じた思いをグループで共有し、対話しながら鑑賞を深めることで、想像力や考える力、話を聞く力などを伸ばしていくとされています。
リーダー研修といっても、私はリハビリ職員なので、参加者もみなリハビリ職員です。対利用者、対スタッフに対しての観察力の向上やコミュニケーション力の向上を目的に実施(とういう体に)しました。
1枚目
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作品名:ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会
作者:ピエール=オーギュスト・ルノワール
寸法:131cm✖️175cm
技法:油彩
製作年:1876年
とても華やかな雰囲気の昼下がりですね。
手前の男の人たちがお酒?を昼間から飲んでいる姿に、「良い休日の過ごし方だ(笑)」と感想がありました。手前の男女が元々の知り合いか、初対面かで話が盛り上がりました。
2枚目
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作品名:サン=ベルナール峠を越えるボナパルト
作者:ジャック=ルイ・ダヴィッド
寸法:260cm✖️221cm
技法:油彩
製作年:1801年
戦争へ向かうために馬に乗って峠を越えるナポレオンです。かなり「盛って」ます。やはり、馬が険しい山を登れるのか?と疑問が出ていました。
私自身は気にしていなかったのですが、左手は手袋ありで右手は素手。ここの違いについてどんな印象かで意見が出ました。「素手の方が道筋をしっかり示してくれそう」等。ファシリテーター側も新しい発見のある対話型アート鑑賞、楽しいです。
3枚目
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作品名:富嶽三十六景 神奈川沖浪裏
作者:葛飾北斎
寸法:26cm✖️38cm
技法:多色刷り木版画
製作年:1831〜1833年
言わずと知れた葛飾北斎です。「波」「富士山」「船」と発言の後、注意してみると人の姿が。「この絵に人が描いてあるのなんて気にしたことなかった」とのこと。せっかくなので人に注目してみると、船を漕いでいる人達とは別に2人の姿があります。「休息のための休憩中」や「船酔いのための休憩中」、「客かな」など盛り上がりました。
テーマ
あまり繋がりのないようですが私の中では「乗る」をテーマに並べました。
「流行り」に「時代」に「波」に乗って、年度末を「乗り切り」ましょう!
感想
『こんな風に絵を観たことなかった』、『能動的に絵を観ることが初めてだったけど楽しかった』、『他の人がどう観ているか聞けると新たな発見があった』等、とても良い感想をいただけました。
精進してまた行えるよう頑張りたいです。