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気まぐれなアメリカのデザイントレンド解説:かわいいルールづくり

私は今働いているNPOで、ブランドイメージをデザインに落とし込む仕事をしつつ、今後に向けて就活をしたり、フリーで仕事を受けたりしています。

そんな中、とある面接のあと、フィードバックを受ける中で、「もっと色々なブランドがなぜ特定のタイポグラフィを使っているのか、なぜその色を使っているのか理由を知って、それを作ったものに反映させていくといいかもね。」と言われてから、仕事でも、いろいろなブランドの背景を調べるようになりました。

そもそも、ブランドってなんだろう?
なぜ、グッチはグッチの感じがあって、
ナイキはポスターを見ただけで一目見ただけで「あ、この広告、雰囲気はナイキっぽい」ってわかるんだろう?

意外と言語化できそうで言語化が難しい、「ブランド」という世界観。それは、「この世界観をこう表現してほしい」というルール(=ブランドガイドライン)によって、成り立っています。

ブランドガイドラインとは:
企業のCI(コーポレートアイデンティティ)を確立した上で、企業とステークホルダーのあらゆる接触対応シーンを想定してつくられるガイドライン。
一般的には、ブランドガイドラインは、ブランドのロゴマークやロゴタイプのカラーやサイズ、アイソレーションエリアなど、ブランドのビジュアルの使い方や注意点を細かく指定したガイドライン。
(引用元:https://www.don-guri.com/capability/brand-guideline/

デザイナーとしてはとっても便利なものだけれども、こういった細かいルールを守るかどうかは使った人に委ねられてしまいます。

その中で、たまたまとってもかわいいブランドガイドラインを見つけてしまいました。Zendeskというシステムを作っているIT系の会社です。


冒頭に「Zendeskらしさを表現するために、なぜブランドガイドラインを守らないといけないか」が書いてあるのだけれども、「Zendeskのロゴを使っておいしいケーキは作ってもいいけれど、ロゴを大きく作りすぎないでね」など、手が込んでいてとても遊び心があってかわいい。

そして、そもそもは積み木のように、半円や三角などシンプルな形を組み合わせてできているはずなのに、一目見てこの会社だとわかる統一感がある。シックな色合いだからだろうか。

ながあああああく伸びた説明文


細かいところにこだわりもあって、見ていてとても楽しかった。作る人はきっと楽しんでいたんだろうな。
ただ「システムの会社」としてきっちりこなすだけでなくて、随所随所にちらばった遊び心も、世界の一部かもしれない。

いつものルーティーンの中でもそういうわくわく感があるものも、作れるようになりたいなと思いました。

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