初めてのThanksgiving体験
そろそろグラコロと銭湯が恋しくなる季節になりました。日本も寒くなってきたでしょうか。ニューヨークは先週終わりに初雪が降り、気温は2℃ぐらいまで落ちる日も増えてきました。
実は先週は、アメリカではThanksgiving(感謝祭)という祝日で、木曜日から日曜日まで連休でした。そもそもThanksgivingはそんなに大きい行事だということを全く知らなかったのですが、どうやらクリスマスと同じくらい大事な祝日だそう。元々は、イギリスからアメリカに入植した人々が、その年の農作物の収穫を神に感謝する行事として始まったのだそう。
今年は、4日間という短い休みだったけれども、アメリカ人の人は里帰りをしたり、家族がニューヨークに来ていたりすることが多いみたいで、地元や家でThanksgivingの時限定の料理を囲んで家族のひと時を過ごすのが習慣になっているみたい。
かくいう私は、同じクラスの友達が企画してくれたThanksgivingのパーティー(通称”Friendsgiving”)の手伝いをしつつ、久々にワインと何故か友人が持っていた月桂樹を飲んだくれていました。
料理のメニューは、七面鳥の丸焼きがメインディッシュ。
ちなみにこの七面鳥は、この時期は売り切れるのが早いので2週間前ぐらいに冷凍した鳥を買っておいて、タレを塗って3日間乾燥させないといけないそう。大変。
あとはパンを焼いたり、ニンニクの効いたグレービーソースをマッシュポテトにかけて、茹でたインゲン豆と一緒に食べるのだそう。(私はひたすらポテトをマッシュする係だった。)
サイドディッシュに欠かせないのは、Mac and Cheeseという、茹でたマカロニを濃厚なチーズに絡めたアメリカの定番サイドディッシュ。通称「マッケンチー」というそうです。ちなみに私はアメリカについては相変わらず無知で、初めてMac and Cheeseの名前を聞いたときは、マックのメニューの一つだと本気で信じていました。
デザートはアップルパイやパンプキンパイなど秋の果物や野菜を使ったパイやタルトが定番なのだそう。今回は何故かチーズケーキとイチゴのタルトでした。
食事が終わった後に、”Thanksgiving”の行事にちなんで、集まった人が輪になって「今、自分が感謝していること」をそれぞれ発表する習慣があるのだそう。その時は10人ぐらい集まったけれども、笑いあり、感動ありでいろんな発表があって面白かった。印象的だったのは、パーティーを企画してくれた子が、「私は仲良くなりたい人を家に招くことでもっと絆を深めたい」って言っていたこと。人と仲良くなったり、気持ちを伝える方法は人によって全然違うなと思うし、私だったらどうするだろう…とふと立ち止まって気になった一言でした。
アメリカならではの楽しみ方。企画してくれたクラスメートや、一緒に過ごせた人には感謝しかないです。そして年末学校が終わったらアメリカの伝統的な料理もチャレンジしてみたいなーと思いました。これから課題も、長期的には仕事も忙しくなると思うけれども、日本では日本の楽しみ方、アメリカではアメリカの楽しみ方があって、その時だからできることはたくさんやりたいなあ。
そんなこんなで今日から12月。怒涛だった2021年もあと少しで終わると思うとすごく不思議な感覚です。けど、この年末のソワソワする感じ、予測ができなくて、嫌いじゃない。結局このThanksgivingパーティー後は家にこもって課題をしていたのに全く終わらなくてひいひい言ってますが、泣いても笑ってもあと1ヶ月。できることは全てしたいなと思います。