PERCHの聖月曜日 121日目
シャルル:
世界は変わっていきます。なぜ芸術家は、この変化についていくことーーましてやその変化を生じさせることーーを、自らの務めと定めなければいけないのでしょう? あらゆる変化を拒絶するというのも、それとまったく同じくらい正当でまったく同じくらい高尚なことではないでしょうか? それともマックス・ピカールが言うように、《人は時代に対立したままでは、その時代を十全に生きられない》のでしょうか? あなたは、自分の時代に反対しようという考えを持ったことはありませんか? 十全な生というのは、また永続的な、安定した、無変化の側面をも持っているのではないでしょうか?
ケージ:
決まっていない。
ーーージョン・ケージ「ダニエル・シャルルの33の質問に対する60の答え」『ジョン・ケージ著作選』小沼純一編,筑摩書房,2009年,p71