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凪良ゆうさんの「星を編む」を読んで

最後のページを読み始めると、涙が止まらなかった。

凪良ゆうさんの『星を編む』は、いい意味で
私の期待を裏切らない、素晴らしい作品だった。

第20回本屋大賞受賞作「汝、星のごとく」の続編として
昨年出版されたこの作品。
「汝、星のごとく」でも、主人公たちの生き様が交差したラストシーンで
涙腺が崩壊し、その余韻はしばらく続いた。

ファンの私はすぐに手に入れたものの、
忙しさにかまけて読む機会を失っていた。
ようやく時間を作り、ページを開いたら、
すぐに凪良ゆうさんの世界観に引き込まれ、
2日で読み終えてしまった。

凪良ゆうさんの描くキャラクターたちは、
どの人も少し”普通ではない”。
それぞれが背負っている過去や事情があり、
それでも日々を一生懸命に生きている。

その姿は、どこか自分と重なる部分がある。
私もまた、”普通”を装いながら、自分の事情と向き合い生きてきた。

登場人物たちのストーリーが交差し、
一つの物語としてまとめ上げられていく。
凪良ゆうさんの巧みな筆力を感じる。

誰もが自分の感情や過去を抱えながら、
それでも他者を受け入れ、許し、共に生きていく。
そんな優しさが、凪良ゆうさんの物語には溢れている。

凪良ゆうさんの作品は、読むたびに心が軽くなる。
ありのままの自分でいていいんだと、
彼女の物語がそっと背中を押してくれるのだ。

この帯の”ああ、そうか。わたしたちは 幸せだったのかもしれないね。”
本を読み終えた後、この言葉がとても心に染みている。

「汝、星のごとく」はkindleでポイントアップのキャンペーン中です。
ぜひ、「なんじ、星のごとく」を読んでから「星を編む」も読むと
感動がさらに深まります。


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