詩 / 枯花


枯れた花の歳を過ぎた貴方の後ろ姿
皺の手はきっと温かいのでしょう
杖をつく頃は直ぐに来てしまう

独り歩く貴方を見ては心を傷める
他の誰が貴方を気に留めるのか
みな家族の様で有ればどれほど良かったか

萎れた花の様な貴方の首から上
熟れきった心はきっと暖かいのでしょう
まだ貴方を気にかけて止まない

腰掛けで休む貴方は
木陰で咲く花の様だ
少し遠目で貴方を大切に想う

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