僕の学校での二つ名が「陰陽師」な訳
どうも。たまに小説家だったり配信者だったりゆっくり実況者だったりする中学生、テステスです。
今は小説家とブロガーを名乗っています。
今回皆さんに紹介するのは、
「陰陽師」という新たな概念についてです。
それでは、いきましょう。
1.陰陽師ってなんだよ
日本国民ならば大半が耳にした事が多いであろう、「陰陽師」。
多分平安時代に妖魔を払っていたであろう職業でしょう(推測)。
いや、もしかすると例のどーまん!!せーまん!!かも知れません。
それが何故令和、地方の中学校にて復活を果たしたのか?
それには、「陽キャ」と「隠キャ」の二つの用語が深く関わってきます。
2.僕のクラスの立ち位置
「陽キャ」と「隠キャ」、二つの用語が出てきた時点でオチが掴めてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
むしろここでオチが掴めない人間って察しが悪すぎです。バカです。
そして「オレはオチが分かったぜ!!」と得意になって、
オチが掴めなかった人への優越感を持ったあなたはそれ以上のバカです。
踊る阿呆に見る阿呆、それを側からみて笑う阿呆。あれ?僕も阿呆?
僕のクラスでの立ち位置は、主観では下の中ですが、クラスのイケメン陽キャに話を聞いたところ、「中間」との答えが返ってきました。
中間…?
一番面白味のない連中じゃあないかッ!!
と思いつつ、「下層」と返ってこなかった事に安心感を抱きつつ、それでも
「中間…」と落胆を抑えきれず。
いやいやきっとクラスのトップ層なんだから、そんな男が僕の事を見ているわけがない、ならば僕の友達に聞いてみようと意気込んで僕はトイレに向かいました。
誘い文句は
「陽キャってさ、よく連れションするじゃん?してみない?」です。
僕と同じくコミュ障に対するナンパとしては上等でしょう。
自分が陽か隠かをクラスメートがいる教室で聞けるわけありませんからね。
便所飯の進化前、便所雑談です。
心の距離の隠喩のように隔てられた小便器2つを挟んで、僕は友達にこう問いました。
「なぁ、俺って陽と隠どっち?」
「お前は……陽の中の隠、陰の中の陽だ」
この瞬間頭に降って湧いたのは「陰陽師」という言葉でした。
昔「少年陰陽師」という小説を少女向けと知らずにかっこいいからと読んでいた経験が活きたのか、唐突に脳内にその言葉が芽生えたのです。
そのあまりの衝撃に、僕は衝動的に口に出してしまいました。
「陰陽師じゃんwwww」
この瞬間、コミュ障2人の心の距離とも言える小便器二つ分の距離が、グッと縮まった気がしました。
彼の人に対して閉ざした心を一部壊したようです。
「陰陽師wwwwブフォwwww」
まるで2000年代初頭のような笑い声を発しながら、彼は抱腹絶倒しました。
そんなに面白いのなら良かったね…と思いつつ、笑っている彼を放置し、僕は手を洗ってそっと外に出ました。
そして
僕のこの発言は、あっという間にコミュ障界に広められました。
それから、僕の二つ名は「陰陽師」に。
最近「異修羅」というバトル群像劇小説を読んだのですが、その小説のキャラクターはどうやら「二つ名」を貰えるようで、
幼稚園の頃サッカーで技名を叫んでいた頃からおそらく厨二病であっただろう僕の心は、その二つ名というものに憧憬の念を抱いていました。
それが、「陽キャの中の隠、隠キャの中の陽」という悪い意味を持った「陰陽師」という二つ名をつけられて、心なしか僕は歓喜していました。
しかし、この僕の陰陽師という二つ名というものを知っているのはせいぜい数人。
なんなら、僕の顔すら認知していない人間が多数います。
僕のしばらくの目標は、顔と二つ名を覚えてもらうことになりそうです。