落ち着く「和室」、畳のある暮らし。
「夏は涼しく冬は暖かい」とはまさに。
今暮らしてる家にも畳部屋があって、暑い日はゴロンと寝そべってもサラリと気持ちがいいし、冬はフローリングにいるより暖かい。
ごはんを食べるのも、子どもたちが遊ぶのも、宿題するのも家族みんな畳の部屋に集まってくる。
私はお昼ごはんの後に緑茶を飲んでゴロンとなる時間が至福でたまらない。
実家に帰ってもリビングや自分の部屋にいるよりやっぱり和室でくつろいでしまう。
昔、ヨーロッパの人々はくつのまま家に入っていたので、なるべく床から離れたところで食べたり寝たりしようと、イスやベッドを作ったのに対し、日本の住まいは畳という清潔な床があったからイスは必要なかったそうです。
日本は床に座る文化があったからこそ、伝統的な手仕事をする職人さんは手や足の指、膝やかかとも使って器用に繊細なものを作り出していけたんですね。
明治時代に日本にやって来たヨーロッパの学者や建築家が、ほとんど家具のおいていないシンプルな和室の空間の美しさに目を見張ったそう。
畳は自由に姿勢を変えれるのもいい。
脚を伸ばしたり、どかっとあぐらをかいたり、寝そべったり。
長年続いてるヨガの教室も和室。靴をぬいで机や椅子などないシンプルな部屋にマット敷いて呼吸やポーズをする。シンプルな部屋だからこそ目に入る情報も少なく心身スーッと余白が生まれやすい。
イグサやワラの自然素材でできた畳は本能的に安らげるし癒しのスポットだ。茶道に惹かれるのもそういうことかもしれない。