お小遣い稼ぎだったロードバイク
今ではどこへも連れて行ってくれる大親友でもあり、日常生活を過ごす家族でもあるロードバイクですが、思い返してみたら、ロードバイクを迎え入れた理由は、お小遣い稼ぎにもなるからでした。
今日は、ロードバイクの回想と、回想から考えたことについての長い独り言です。
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ある日唐突に、ロード乗りのオットからある提案があった。
君のサイズのロードバイクを見つけたんだ。2/3を僕が払うから、一緒にロードバイクで旅しない？
藪から棒だった。
この話が出た当時の私は、断捨離をして新しいものを所有するつもりはなかった上に、極限までに節約をしていたから、2/3と言われても魅力的な話でなかった。
しかも、旅をするとなるとバイクケースだってアクセサリーだって必要になるから、物と支出は余計に増える。
自転車以外にもいろいろいるよねー、私のお昼代って毎日200円なんだよと言っていたら、バイクケースもウェアも用意するし、バイクパッキングもメンテナンスもするという豪華パッケージになった。
それでも、首を縦に降らない私に言った。
君のサイズのロードバイクは、なかなか見つからないよ。しかも、これは(スマホで写真を見せながら話す)型落ちで、つまり新品。気に入らなかったら、同じ値段で売れるよ。もし売ったら、そのお金は君のポケットマネーにしていいから。
豪華パッケージが、お小遣い稼ぎになった。
思いもよらぬ話だったけれど、オットがここまで粘るのも珍しいし、悪い話でないから乗ることにした。
ロードバイクとの出会いは、こんな、夢や希望というハッピーさのカケラもない不純な出会いだったのだけれど、ロードに乗っているうちに心を掴まれ、今もそのロードと生活をして、旅をしている。
ロードに乗りはじめた時も、ビンディングペダルに変えた時も、泣き言ばかり言っていて、手放すタイミングならいくらでもあったのに、結局乗り続けているんだよなあと、昔のことを懐かしく思っていたら、ふと思ったことがある。
もし、いまのロードバイクに乗れなくなってしまって新しいロードを迎えることになったら、自分でフルプライスを払うだろうか？
いまは即答。もちろん！
それは、ファイナンシャル面のメリットがあるし、お金で換算できない経験と機会になって戻ってくるから。
ファイナンシャル面のメリットがあると言ったけれど、ロードバイクは高価だ。新車の軽自動車くらいするロードだってある。
でも、ガソリン代の高騰の影響はないし、税金だってない。ロードのパーツも安くはないし、定期的に見てもらうから維持費がかかるけれど、車の維持費とメンテナス費用に比べたら安価だ。
その他の支出だと、病院代が減る。ロードに乗ると、食事と身体に気を使うようになるから健康になる。身体が健康だと病院代はかからないし、我が家の場合は保険代も下がった。
ロードバイクと生活をするようになってから支出は減り、家計簿の内容がシンプルになった。
と、ファイナンシャル面をつらつらと挙げたのだけれど、それよりも、ロードバイクがお金では買えない経験や換算できないような機会を運んできてくれることの方が価値がある。
ロードバイクに乗っていると、時に、野次を投げられるし、タバコの灰が飛んでくることまあるし、立ちゴケや犬に追いかけられて怖い思いをしたこともある。
でも、ロードに乗っていると、心が温まる経験をする方が多い。
ロードバイクに乗っていると、時に、声援を受けたり、コーヒーをもらったり、お店の人に覚えてもらったりする。
また、大人になってからの友人作りは難しいけれど、ロードバイクで繋がった絆は、お互いがどこにいても不思議と繋がったままだ。そして、その出会いが思いもよらないご縁を運んでくれる。ロードバイクの話をしたいから、新しく始めてみようと、新しいことに挑戦する機会も与えてくれた。こうしてnoteを書いているのも、ロードバイクのおかげだ。
ロード乗りと胸を張って言えるほどの実力はないけれど、ロードバイクに乗っていたから、出会いがあり、楽しい思い出ができた。
この先、ロードバイクがどんな経験をさせてくれるのだろうか。
そんな期待もあるけれど、新しい経験がなくても、乗っていればそれが特別なひと時になるんだよなぁ。
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今日も長い独り言にお付き合い頂きありがとうございました。
ロードバイクの思い出やロードバイク愛、よければコメントでお話しして下さると嬉しいです。
Natsu
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