【腸活】ロイテリ菌は歯科領域で注目されているスーパー乳酸菌!
はじめまして、薬剤師の宮本です。
今回は、「スーパー乳酸菌!ロイテリ菌の女性にうれしい健康効果」の内容を紹介します。
最近少しずつではありますが、日本でも製品が出てきていたり、ヨーグルトにもなっているのでみたり聞いたりした方もいるかもしれません。
スーパー乳酸菌のロイテリ菌の健康効果と選び方が理解できます。
それでは本題に入りましょう!
◼︎ロイテリ菌とは
「ロイテリ菌」は、80年代初頭に環境汚染から隔絶されたアンデスの高山地域に住む女性の母乳から発見されたヒト由来の乳酸菌です。
正式には「Lactobacillus reuteri(ラクトバチルス・ロイテリ)」という乳酸菌で、現在も様々な研究が続けられています。
ロイテリ菌は消化酵素や胃酸への耐性があり、優れた定着性があります。
多くのプロバイオティクスは、派遣社員のように一時的なもので、摂取をやめてしまうと減ってしまいます。
そして、その菌が定着するということもあまりありません。
そう言う意味でも、優れた定着性は摂取している方にとってはうれしいですよね。
WHO/FAOが定めるプロバイオティクスとして望ましい7つの条件を全ての特性を兼ね備えているスーパー乳酸菌。
ここまで効果が発揮されている乳酸菌は非常に珍しく積極的に摂取することが望ましいです。
◼︎ロイテリ菌の知られている効果
ロイテリ菌は、「人間に有害な悪玉菌のみ抑制して、人間に有益な善玉菌は攻撃せず共生する」という、とても優れた働きをしてくれます。どのようなことが期待できるのか見ていきましょう。
・ロイテリ菌の健康効果
ロイテリ菌の健康効果についてお伝えしていきます。
ロイテリ菌は胃酸にも負けない強い乳酸菌です。
多くのプロバイオティクスは胃酸で死滅してしまうことが多いので注目されています。
それと関連して、胃の粘膜にいる「ピロリ菌」も抑え、胃潰瘍や慢性胃炎などを防ぎます。
ロイテリ菌は、胃酸に強いことで生きたまま腸まで届き、しっかり定着することが分かっています。
これによって、下痢や便秘などに悩まされにくい腸内環境へ整えます。
そして、腸内環境が整うことで免疫を正常にもするため、アレルギー諸症状の緩和につながります。
スウェーデンのロイテリ菌を80日間摂取した研究では、風邪などの細菌感染症で欠勤者の割合が55%以上も減少することが証明されました。
乳幼児を対象とした調査でも、発熱している時間が他の乳酸菌を摂取した場合と比べ著しく少なくなることが確認されています。
ロイテリ菌を摂取し続けると、例え、発熱するような風邪を引いたとしても、薬を摂取していなくても発熱時間が20時間から4時間に減ったということこの研究でわかっています。
つまり、発熱時間が短いと看病している方の負担も減るので子育てしているご家庭ではありがたいことですよね。
その他にも。ロイテリ菌は骨の健康にも関係することも知られていますので、将来骨が弱くなりやすい女性にはオススメです。
・ロイテリ菌の歯科での効果
ロイテリ菌は、プロバイオティクスには珍しく歯科領域で使われています。
歯科に関係する口腔内にも腸と同じようにさまざまな常在細菌が生息しています。
虫歯や歯周病を予防するには、ミュータンス菌が過剰に繁殖することを防ぐことが重要です。
そのためには、歯磨きをして歯についた食べ残しを減らしたり、歯垢(プラーク)を減らすことが大切です。
そこに、ロイテリ菌を併用していただくことで、口腔内の悪玉菌を減らせるため、虫歯・歯周病・口臭を抑えることも期待できます。
・ロイテリ菌の妊活にうれしい効果
実は、ロイテリ菌は妊活している女性にオススメなプロバイオティクスです
その理由の1つ目は、膣内環境を整えることにも関係しております。
膣内フローラが悪くなってしまうと、婦人科の不調だけでなく、妊娠しにくい状態になってしまいます。
さらに妊娠中は口内環境が乱れがちで歯周病にかかりやすいことが知られています。
歯周病は早産や低体重児の可能性を7倍以上に高めることもわかっているため、妊婦歯科検診が推奨されています。
このように、妊活をしている方から産後までの女性にはロイテリ菌は強い味方になります。
・ロイテリ菌の赤ちゃんでの効果
赤ちゃんの夜泣きにもロイテリ菌は注目されています。
夜泣きは「乳児疝痛」というお腹の不快感が原因で起こることが知られています。
腸内環境を整えることで夜泣きの改善が確認されています。
いかがだったでしょうか?
ロイテリ菌が持つ健康効果をいくつかお伝えさせていただきました。
早速取り入れたくなった方もいると思いますので、次からは選び方についてお伝えしていきます。
◼︎ロイテリ菌を選ぶときの注意点
現在、多くの企業から販売されている日本のプロバイオティクスは、属と種のみが商品ラベルに記載されています。
しかし、記載されていない重要な要素として「株」があります。
実は、属と種だけで判断してしまうと本来の使用目的に合っていないプロバイオティクスを使用してしまうことがあります。
その代表例がまさに最ロイテリ菌なので、選べるように示させていただきます。
今のところ、販売されているロイテリ菌には4種類存在しています
しかしそれぞれ
口腔内の健康に関係するもの
胃腸の健康に関係するもの
膣内に関係するもの
の3つの健康効果に関連するロイテリ菌の種類があるため
このアルファベットと数字で示されたものを確認して選ばないと本来の目的でないロイテリ菌を選んでしまって、欲しい効果を得られなくなってしまいます。
膣内環境を気にしているのに、胃腸に関係するものを選んでも的外れになってしまいます。
難しく感じてしまうかもしれませんが、商品のサイトからさらに細かい詳細が書かれたところまで踏み込んでご覧ください