大山寺：大山信仰の中心地

大山寺：大山信仰の中心地

日本海にそびえ立つ雄大な伯耆大山。その中腹に抱かれた天台宗の別格本山、大山寺は、古くから大山信仰の中心地として人々を魅了してきました。

霊峰大山の麓に花開く信仰

大山寺は、養老2年（718年）に金蓮上人によって開かれたと伝えられています。以来、大山は修験道が盛んに行われる霊山として崇められ、大山寺はその拠点として栄えました。平安時代以降は、天台宗の寺院が次々と建立され、鎌倉時代から室町時代にかけては、比叡山、吉野山、高野山に並ぶ一大修験道場として隆盛を極めました。

大自然と歴史が織りなす風景

大山寺は、雄大な自然の中に佇み、古くからの歴史を感じさせる荘厳な建築物が特徴です。本堂は、昭和3年の火災で焼失したものを昭和26年に再建されたもので、天台宗の古刹としての風格を漂わせています。また、寺宝を収蔵した宝物館霊宝閣や、静寂な空間で座禅を体験できる阿弥陀堂など、見どころも豊富です。

大山信仰の今

明治の神仏分離・廃仏毀釈により一度は衰退した大山寺ですが、近年では再びその名が知られるようになり、多くの参拝者が訪れています。大山寺は、単なる観光地ではなく、人々の心の拠り所として、そして自然と一体となった信仰の場として、その役割を今もなお果たし続けています。

所在地

• 名称: 大山寺（だいせんじ）

• 宗派: 天台宗

• 所在地: 鳥取県西伯郡大山町大山9

• 交通アクセス: JR伯耆大山駅からバスで約20分

まとめ

大山寺は、霊峰大山の麓に位置し、悠久の歴史と豊かな自然に抱かれた寺院です。大山信仰の中心地として、人々の心を癒し、日本の伝統文化を今に伝えています。雄大な自然の中を散策し、古刹の荘厳な雰囲気を味わう、そんな静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。