ナチス、戦前日本、菅政権

加藤陽子が外されていると知って唖然としている。ここまであからさまで陰湿なやり口を菅は使うのだ。

加藤は著書『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』がよく知られ、文庫化もされるほど読まれている。この本は、前の戦争へのプロセスをなぞり、その時々の世の反応や雰囲気を立ち上がらせた快著。終盤での、ドイツと日本の比較が印象的で、捕虜の扱い、国民の食糧確保軽視など、前の戦争のことで日本が反省できることが、まだ数多くあることを思い知らせてくれる。

そんな著者を外す人物が菅です。見たくないものを、無かったことにする為政者に、弱者への眼差しを期待することはできない。ユダヤ人を殲滅しようとしたナチス、多数の敗戦をひた隠した戦前日本、見たくないものを無かったことにする管には、同じ根があります。

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