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R2-1|人生は予測不能なことの連続だ
いま、うまくいっているか?
だとしても、気を抜くんじゃない。
いま、苦しい状況か?
あきらめるな、他のやつも苦しいんだ。
本番は、ここからだ。
ラウンドツーがはじまるぞ。
さあ、行ってこい!
瓦礫の下に未来は埋まっている
今日は、昼前に某所で K 氏と会う約束だ。
ギリギリになりそうだったので、LINE を送る。
「すみません、昼前には到着します!まだ、工事終わっていませんか?」
工事。そう、昨晩 K 氏から連絡があって、店舗のキッチンを設置する床のコンクリートを解体する工事を行うと教えてもらった。
店をゼロから作っていく過程を見られる機会なんて、そうそうあるものではない。
是非顔を出したいと回答していた。
ガガガガッ ガガガ…ッ
ガガガッ ガガ…
現場に到着すると入り口が少し開いていて、中からは確かに「解体工事をしてそうな音」が聴こえる。
『こんにちはー…!』
恐る恐る、入口から首を突っ込んだら、工事業社の男性が一人、扉を開けてすぐ右手に立って汗を拭っていて、目が合った。
「あ、どうも。…あなたも工事の人?」
『あ、いえ。僕は、K さんの知り合いで…。呼んでもらってきたんですが、K さんは?』
「うん、なんか昨晩、かなり飲んでたみたいよ?」
『あっ、なるほどー…!』
はいはい、このパターンね ( = ε = )d
最近はもう、0.1 秒も引っかかることはない。
これが K 氏の日常であり、それが彼の不動のスタンスであり、デファクトスタンダードなのだ。
デジタルトランスフォーメーションが進む、2020年において、昨日の常識は、今日にはもうアップデートされていて、過去の遺物でしかない。
また、常識とは所属するコミュニティの文化や思考習慣、推奨される姿勢や行動などによって変わる不定型なものなのだ。
つまりだ。
K 氏は、まだ寝ているのだ。
恐らく二日酔いで、頭痛に苦しみながら。
LINE のメッセージが既読になった。
返信は、まだない。
ガガガッ ガガガガ…!
工事は進んでいく。
僕は、スマホのカメラを、将来ラーメンを作るキッチンになる瓦礫の山に向けた。
目を細めると、瓦礫の山が豚ばらブロックの山に見えた。
…ような気がした。
Withコロナの状況で、新しく飲食店を始めるのは無謀なのか
新型コロナウイルスの猛威により、僕の住む高知県においても飲食業界は、観光・宿泊業界に次いで苦しい状況になっている。
なぜ、このタイミングで飲食店を始めようとするのか。
無謀なんじゃないか。
いや、馬鹿じゃないのか。
そんな声が聞こえてきそうだ。
実は、K 氏と僕はもうひとりの仲間である Y さんと 3 人で、2 年前に民泊を始めた。Airbnb が全世界的に広がってきたこともあり、宿泊者は右肩上がりでまずまず好調だった。
それが、コロナショックで売上が吹き飛んでしまった。
3 人とも副業でやっており、小遣い程度の報酬で半分趣味のように運営していたが、もちろん、この小遣いもゼロに。
だから、コロナのインパクトは理解している。
K 氏も当然わかっているはず。
無謀とは、なんだろう。
そもそも、K 氏はラーメンを食べることが好きだが、ラーメンを作るのは、ど素人だ。当然、飲食店の経営経験もない。
でも、彼は「やる」と決めてしまった。
やることが決定しているのであれば、あとは「どうやるか」「如何にやるか」という問いに答えていくのみである。
そうやって、ライト兄弟は空を飛び、やがて人は月の大地をその足で踏むことになった。
少なくとも僕は、無謀という言葉をマスクの下に隠して、代わりに始めることにした。
この note を。
最後に、最近の K 氏の言葉を載せておきます。
"with コロナ" でも、ラーメン屋を諦めないんだなと僕が感じた彼の発言を。
「飲食業って、やりだしたら面白そうなんですよね」
「コロナの状況で、これまでみたいに売上をどんどん伸ばすのは難しい」
「そもそも、飲食業ってブラックになりがちって言われてるけど、それ、嫌なんですよね」
「だから、売り切れたら終わりにするとか、利益率の高いお店を目指したい。メニューは最小限にする。」
「ラーメン屋やりたいって、いろんなところで言っていたら、良い物件を紹介してもらったんです。今から見に行きません?」
「とりあえず、安い物件を手に入れたから、まずここで利益を出しやすくなった」
「今日は、寸胴買ったんで、ひたすらスープを煮ます」
楽しそうに豚骨を寸胴に入れていく K 氏の姿が、未だ飛んだことのない飛行機を組み立てるライト兄弟に見えた。(いや、見えてないかも)
ラーメン屋完成まで、あと○○日
あと何日でラーメン屋は、完成するのか?
それは、まだ答えられない質問だ。
具体的なスケジュールやメニューをお披露目できるのは、まだもう少し先のことになりそうだ。
いまの状況は、こうだ。
豚骨ベースのスープの試作が繰り返されており、そして物件が見つかった。
本日、キッチンの床のコンクリートをぶち割った。
進捗は以上だ。
不定期に更新していきます。
なま暖かく、見守ってください。
※この note は 95% 真実に基づく内容を書いていますが、個人の捉え方や妄想のバイアスが入っていることをご了承ください。
主な登場人物
K 氏 中小企業の 2 代目。コミュニケーションオバケで人たらし。毎晩飲み歩くお酒好き。意外だったが、小鳥が好きで特に文鳥を愛している。
Yさん 関西出身。K 氏の大学の後輩で、意気投合してど田舎の高知に I ターン。コーヒー好き。
僕 あんなこんなで K 氏の民泊事業やラーメン事業に少しだけ関わることに。本業は、Web制作やマーケティング支援。
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