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「真に役立ち明日から実施可能な患者の睡眠・生活リズムの調整法」の感想

秋田大学に、三島 和夫先生という、睡眠学の権威の先生がいらっしゃって、その方の講演でした。科学的な根拠に基づいていて、とても面白かった。

新しく知ったこと
・睡眠時間は、サーカディアンリズム+睡眠負債
・フリーラン
・内的脱同調
・サーカディアンリズムは25時間ではなく、24時間10分
・睡眠リズムを治すには、徹夜ではなく、30−60分ずつ早める。
・メラトニンは、寝る前の時間に立ち上がる。
・メラトニン(メラトベル)は、国内では小児の発達障害でのみ、承認されている。
・メラトニンを飲むなら、メラトニンが立ち上がる前に、飲んだ方が良い。
・ラメルテオンは少量の方がいいかもしれない。
・メラトニンがたちがると、体温が下がる
・明け方、コルチコイドが増えて、覚醒する。
・各臓器に、固有の体内時計が存在する
・各臓器の体内時計は、緩やかに同期している。
・体内時計をずらすには、かなりの照度が必要、スマホの光ぐらいでは動かない。
・昼を感知する神経(網膜視床下部路)は、青色光に反応する。
・自然光は理想(昼間は青、夕方は赤)
・LEDは、青とオレンジの合成で白に見せている。
・体内時計は、目に対して直進する光に反応する。日中、照明をチラチラ見るのが効果的。
・体内時計をずらすには、光の照度と時間の積分値
・メラトニンサージを基準とした時間により、光は、体内時計を早める方にも遅める方にも働く。
・午前中の光は、体内時計を早める
・夕方から夜の光は、体内時計を遅める
・時差ぼけを解消するのはトータル3週間くらい。

今までそうだと思っていたことの確認
・寝る努力はできないが起きる努力はできる。
・睡眠リズムには光が重要
・光を受容しているのは、眼
・スマホの光は、覚醒を誘発するが、体内時計はずらさない
・バックライト、白地に黒だと覚醒するが、黒字に白なら眠くなる
・朝ごはんを食べるのは重要
・どうしても眠ければ、午睡
・人工照明のない環境に人間は設計されている。
・睡眠アプリは有用

疑問に残ったこと
・サーカディアンリズムは、個人固有のものか?生涯変化するか?生まれながらに決まっているのか?
・正常とは、サーカディアンリズムが24時間じゃなくても、24時間周期で睡眠が取れていることを指すのか?
・食事による血糖値の上下の影響は?
・実際に睡眠アプリはどれがどのくらい有用なのか?
・太陽光は直視できないが、直進する光を取り入れるのは難しくないのか。

自分で勉強させていただいた上で質問したい。

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