ほくと先生(野田北斗)🧑⚕️精神保健指定医💼産業医👷労働衛生コンサルタント📈事業家
記事一覧
健康診断の項目ごとの費用対効果②
検診項目は、費用対効果を考えて作られたわけじゃないし、それを検討もされていないということがある程度明らかになったところで、どう考えれば良いか。そうは言っても、これさえ受けておけば、大抵の病気は、スクリーニングできて、大きな病気になることなく、過ごせるという趣旨で、検査の簡便性と検出力の観点から、項目は採用されているとは思われる。
下のような資料が世の中にはあるようだ。
今後は、ハイリスク軍に絞っ
健康診断の項目ごとの費用対効果
福利厚生の一環として、社員の健康診断の補助を充実させる。という考え方は比較的どこの企業も思いつくことと思いますが、健康投資として考えるのであれば、そこにかけた費用がどのくらい回収できるのか?という議論は欠かせないように思います。しかしながら、あまり、そういった検討はされていない印象があります。おそらく企業のアウトカムとしては、健康診断を受けられるということに対する従業員の満足度が、アウトカムになっ
もっとみる労働衛生コンサルタント試験(保健衛生)に合格しました!
2月29日に令和5年度の労働衛生コンサルタント試験の合格発表があり、合格者数は208人でした。ホームページで公表されたんですが、忙しくて見ないでいたら、レターパックが翌日3月1日に届いて、正直落ちてると思っていたので、レターパックなどという物々しいもので送ってくるなよと思いましたが開けてみたところ、合格証が入っていたのでホッとしました。
逆に、口述試験は、答えられなかったり、間違ったことを言って
労働衛生コンサルタントの口述試験をはじめて受けてみて
2月29日に合格発表があり、無事合格していました!もう一度受ける気満々の記事タイトルですが、最初で最後になってよかったです。ちなみに別区分で受けるということはできるみたいです。する気はないですが。(2024年3月2日追記)
労コンは医師国家試験より、ムズイ。。。まず、正直言いまして、勉強を始めたはいいが、あまりに範囲が広くて、途中でやる気がなくなりました。聞かれることがマニアックすぎて、そうい
【一部有料】覚えているうちに、2023年度の労働衛生コンサルタント試験の口述試験の内容を書き起こしておきます。
精神保健指定医の口頭試問は、試験内容を漏らしてはいけないというルールが明記されているのですが、労働衛生コンサルタントの口述試験は、そのようなルールはどうもなさそうなので、記事に書き起こしました。ただ、かなりそのまま受け答えを書き起こしたので、自分が専門家として恥ずかしいと言う面もあり、これだけは有料にさせてください🙏。15分間の口述試験がどんな感じなのか、実際の雰囲気が伝わるかなと思います。質問
もっとみる粉じん障害の防止対策
粉じんとは何ですか?小さな土ぼこりや金属の粒などの無機物または鉱物性の「粉じん」(石綿も粉じんに該当します)の発生する職場において、労働者が長年にわたり仕事をしていると、その粉じんを長期間にわたって大量に吸い込むことがあります。この結果、吸い込んだ粉じんに対し、肺が反応し、変化を起こして病気になることがあります。この病気を「じん肺」といいます。
粉じんはどのような健康障害を引き起こしますか?粉
石綿による健康障害の防止対策
石綿とは、何ですか?石綿(アスベスト)は、天然の繊維状鉱物で、「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。石綿(アスベスト)の繊維は、肺線維症(じん肺)、中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることも知られています。
現在では、石綿(アスベスト)を含む製品の輸入・製造・使用等は禁止されていますが、過去には建材などに使用されてきたことから、建築物やその他の工作物等に石綿(アスベスト)を
有機溶剤による中毒の予防
有機溶剤とは、何ですか?①有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称であり、様々な職場で、溶剤として塗装、洗浄、印刷などの作業に幅広く使用されている。
②有機溶剤は常温では液体ですが、一般に揮発性が高いため、蒸気となって作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすく、また、油脂に溶ける性質であることから皮膚からも吸収される。
③取扱いを誤ると作業者の健康に大きな障害を与えることがあり、不
電離放射線障害の防止対策
電離放射線とは何ですか?第二条 この省令で「電離放射線」(以下「放射線」という。)とは、次の粒子線又は電磁波をいう。
一 アルフア線、重陽子線及び陽子線
二 ベータ線及び電子線
三 中性子線
四 ガンマ線及びエツクス線
電離放射線はどのような健康障害を引き起こしますか?被ばく線量はどのように管理しますか?管理区域に立ち入る方は、一時的に立ち入る場合(注)も含めて、
全ての方が胸または腹部に放射
高気圧障害の防止対策
減圧症とはどのようなもので、どのように予防しますか?減圧症
加圧による気圧増加によって身体の組織や体液に溶け込んでいた気体が、急激な減圧により気泡となり、血管を閉塞すること等により、減圧症と呼ばれる各種症状を引き起こす。減圧症の症状には、皮膚障害(かゆみ、痛み、発疹など)、関節痛(ベンズと呼ばれる四肢の関節痛やその周辺部の疼痛、運動機能障害)、呼吸器の症状(チョークスと呼ばれる頻呼吸、息切れ、