SDGsって何?
持続可能な開発目標って言われても、雲をつかむような話でよく分からない。
私なりに調べたことをメモしておこうと思います。
どうも大仰でとっつきにくいですが、どうして、こんな大層な話が出てきたのか、まずは歴史を調べてみました。
SDGs誕生の背景
SDGsの前にMDGs(ミレニアム開発目標)というのがあったようです。あまり聞きなれないですが、それもそのはず、対象地域が発展途上国に限定されていて、先進国の耳にはあまり届かなかった。これでは、いけないということで、全世界を対象にしようということになったようです。
そして、MDGsと対になるものとして、1997年にCOP3(第3回気候変動枠組条約締約国会議)というのが開かれ、いわゆる『京都議定書』というものができた。これは、先進国全体の温室効果ガス6種の合計排出量を1990年比で削減しようという目標で、罰則規定も設けようということだったけど、さまざまな異論が出て、各国の意見が対立してしまった。
そこで、続くSDGsとCOP21 パリ協定では、「地球全体、全人類のあるべき姿を決めて、それに向かって各国努力しよう」という2030年から見たバックキャスティングの考え方が取り入れられたようです。
その間、企業活動の成果についても、利益だけではなく、環境的側面や社会的側面も加味しなければならないというトリプル・ボトム・ラインや、CSR(企業の社会的責任)、CSV(共通価値の創造)などという考え方が出てきて、政府・行政だけでなく、民間企業も巻き込んだムーブメントになって来た。
それに呼応して、金融市場でも、環境・社会・ガバナンスを反映したESG投資やPRI(責任投資原則)などというものも出てきて、金融市場から資金調達している民間企業も黙っていられなくなった。
SDGsが目指すもの
SDGsのGsは17個のゴールのことだけれど、これだけだと、何のことだかよくわからない。ゴールの下のターゲットと指標もしっかり見ていかなければならないです。そして、ターゲットには、1.1, 1.2といった数字の枝番がついているものと、1.a, 1.bといったアルファベットの枝番がついているものがあって、アルファベットの方は、国家や政府が取り組むべき内容になっているので、民間企業やNPOは主に数字の方を見ればいい。
17個のゴールはそれぞれ独立ではなく、互いに影響しあう。ポジティブに影響しあってシナジーが発揮できるものもあるし、逆にトレードオフの関係になってしまうものもある。どのゴールがどう影響するのか連関図を描いていく必要がありそうです。
17個のゴールやターゲットの達成具合は、当然国によってさまざま。日本は、5のジェンダー平等、12のつくる責任つかう責任、14の海の豊かさを守ろうあたりが弱いようです。
実際にSDGsに取り組むには
バリューチェーンやInput-Output-Outcome-ImpactといったロジックモデルやBSC(バランス・スコアカード)などにすでに取り組んでいるなら、これらに17個のゴールを結びつけて、自社のSDGsマップをつくることができそうです。
おすすめの本
私も何冊かの本に目を通してみましたが、秀和システムの『図解ポケット SDGsがよくわかる本』松原恭司郎著がおすすめです。