会いたいや

お母さん、

今見てる景色を、どれだけ一緒に見てきたかな？この新幹線のアナウンス、新幹線から見える福島駅の眺め、これから叔母ちゃんの家に行くワクワク感、東京までの道のり、全部、全部共有してきたよね。

やっぱりわたしはさびしいよ。

2年たった今も、この帰省も時間も何もかも思い出に置き換えてしまう。

浮かんでくる笑い声とか

あたしを呼ぶ声とかも、忘れたことなんて一度もない。

そんなに急いでどこにいったの。

パパとおばあちゃんに会いたかった？そんなに私とばばちゃんを置いてまで、死にたかった？一体どうすればあなたは生き続けてくれたのかな。

なにも見えない空を、この思いはどこにいけばいい。

ばばちゃんに言われた通り、東京に居続けることが辛くて自分を苦しめているって分かってる。お金ももちろん貯まらない。

でも、最後まで意地張らせてよ。思い出と期待に胸膨らませながら、生きさせてよ。

我がままだけど、許してよ。