世界の情報は英語で溢れている!外国語で【世界史】の情報を調べてみた。
古代アメリカの文明を世界史で教える際に、日本の文献の少なさに戸惑うことが多いと感じていました。
例えば、南米のチャビン文化について
ウィキペディアですら、これだけの情報です。
ところが英語で調べると
10倍以上の情報が出てきます。
古代アメリカの文明を外国語で調べよう
2年生の世界史の授業の中に出てくる「古代アメリカ文明」の情報を班ごとにまとめました。
使用したアプリ
Googleクラスルーム
Googleドキュメント
DeepL翻訳
使用したICT機器
iPad(2人に1台共有端末を配布)
生徒のスマホ
プロジェクター
スクリーン
班ごとに担当する文明を決定
世界史の授業は1クラスに12班あります。そこで6つの文明を2班ずつ担当し、Googleクラスルームで配布したGoogleドキュメントで共同編集しました。
担当した文明
オルメカ文明
チャビン文化
テオティワカン文明
マヤ文明
アステカ文明
インカ帝国
調べる条件は2つ
1 外国語の文献を使おう!
2 翻訳はDeepL翻訳やGoogle翻訳などを使ってOK
熱心にグループで調べる生徒たち。いろいろな声が聞こえてきます。
「日本語のウィキペディアと外国語のウィキペディアって同じこと載っているのかなー?」
「なんで外国語を使うんだろう」
「DeepL翻訳って超便利だねー」
「翻訳をGoogleドキュメントにテキストで貼り付けると一瞬でできるね」
外国語を使う理由を説明
生徒に外国語を使う理由を説明します。
世界史の中で詳しく書かれている分野は、日本人の研究者がたくさんいて論文が蓄積されてきたところ。
世界的にはメジャーな歴史分野であっても日本人の研究者が少ないと、その歴史分野の日本語情報は著しく少なくなります。
インターネットの世界ではどの言語がどのくらいのユーザー数をしめているのでしょうか?
26%が英語!
20%が中国語!
中南米で使用しているスペイン語が多いのも納得です。
意外なのがアラビア語。クルアーン(コーラン)はアラビア語で書かれていることもあり、ムスリム(イスラーム教徒)がアラビア語を使用するからなのでしょうか。
インドネシア・マレーシア(インドネシアとマレーシアは同じマレー語です)4.3%
そしてアフリカに植民地が多かったフランス語も3.3%。
そして8番目にようやく日本語。
そして日本人だと研究者が少ない南米の古代文明についても英語で調べるとたくさんの情報が出てくることも説明しました。
「世界には英語の情報が溢れている!」
きちんと英語で情報を調べるクセをつけると、世界の膨大な知恵へとアクセスすることができます。
「英語が苦手だから・・・」
というストレスも、今のテクノロジーでクリアできます。
DeepL翻訳を使えば一瞬で解決
DeepL翻訳とは
「ビジネスでもプライベートでも、「外国語」「翻訳」で困っている人は多いだろう。この翻訳の精度について、最近話題となっているのが「DeepL」というツール。Twitterなどでも「Google 翻訳よりもかなり自然」とか、「精度の高さに驚いた」という声が多く、注目を集めている。」(HPより引用)
英語のウィキペディアを原文にコピペすると、下の訳文にまたたく間に翻訳が日本語でテキスト化されます。
さらに【コピー】を押すと翻訳されたテキストがそのまま使用できます。
発表
グループごとに共同編集で1つのGoogleドキュメントにまとめていきます。
完成したところで発表。
同じ教室の仲間たちが調べた情報に生徒たちはいつも以上に興味を持っていました。
まとめたデータも外国語からの翻訳なので、充実した写真と情報になります。
英語の授業なら使用することが禁じ手かもしれないDeepLですが、世界史の授業ではばっちりOK!
生徒が積極的に外国語の文献にアクセスするきっかけとなれば嬉しいです。
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