インドネシア回顧録 part1 マタラム王国ってご存知ですか?
ジャワといえば?
インドネシアの首都、ジャカルタがある島。それはジャワ島。
(Wikipediayより)
ジャワといえば、何を思い浮かべるでしょうか?
ジャワ原人?
ジャワカレー?
ジャワティー?
実は、ジャワ島には王様が今もいるのです!
「古都ジョクジャカルタの王族で、お家騒動が繰り広げられている。発端は、ハメンクブウォノ10世(スルタン=王)が王女プンバユン氏に王位継承者の称号を与えたこと。王子がおらず、5人姉妹の最年長である王女による女子継承の正統性をめぐり、スルタンの弟ら王族の間で異論が出ている。」(HPより引用)
王様?
インドネシアの正式名称は「インドネシア共和国」。
共和国なのに、王様?
実はインドネシアの京都のような古都、ジョグジャカルタという地域には、今も王様がいるのです。
ジョグジャカルタは特別州になっています。
王国名はマタラム王国。
マタラム王国
「マタラム王国(マタラムおうこく)は、ジャワ島中部のジョグジャカルタ地方に栄えた王国。「マタラム」とは、ジョグジャカルタ地方の古地名である。ジャワの歴史上、マタラム王国と称される国は、8 - 9世紀に繁栄した古マタラム王国と16世紀末に興った新マタラム王国の2つがある。」(HPより引用)
古マタラム
ちなみに古い方のマタラム王国は、世界遺産で有名な、プランバナンを作っています。
こちらがプランバナン。ヒンドゥー建築です。
新マタラム王国
新マタラム王国の王宮は、現在のジョグジャカルタにあります。
今も昔ながらの使用人や家来たちが、建国当時と同じ格好で仕えています。
王様のお茶を立てる女官たちも数百年、同じ作法で行っています。
新マタラム王国はイスラーム王朝。
共和国でありながら、王様がいる国、インドネシア。
インドネシアの「多様性を大切にする」精神がよく現れている事例だと思います。