プロジェクションマッピングの作り方1 先行研究
静岡県立掛川西高等学校の高校生が行うプロジェクションマッピングもすでに8回(掛川城:5回 ダンス:1回 公共体育館:1回 企業納涼祭:1回)となりました。(2019年8月現在)
そのような状況の中で、どのように高校生がプロジェクションマッピングを作成しているのか、という問い合わせを多くもらいます。
どのように作成しているのか、そのノウハウを公開し、多くの小中高校生がクリエイティブな作品を至るところで発表する機会を作りたいと思います。
先行研究1
学校現場でプロジェクションマッピングをやろう、という動きはかなり以前からありました。
例えば「魔法のプロジェクト」という活動があります。
「東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループは、携帯電話・スマートフォン等の情報端末の活用が障害を持つ子どもたちの生活や学習支援に役立つことを目指し2009年6月から「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」をスタートしました。
「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」では、研究成果として、障害のある子どもたちとのコミュニケーションを通し、携帯電話の機能に対応した様々な障害(発達障がい、知的障がい、聴覚障がいなど)のある子どものための活用事例をまとめた携帯電話活用マニュアル「障害のある子どもたちのための携帯電話を利用した学習支援マニュアル」を作成しました。」(HPより引用)
このプロジェクトから派生した「特別支援教育に役立つ!動画教材作成 「魔法の動画クラブ」」というサイトがあります。
つまり大学と企業がコラボして、特別支援教育にICTを利用しようというプロジェクトがおそらく最初の学校現場のプロジェクションマッピングの事例でした。
2014年6月には、パワーポイントを使って作成した「プロジェクションマッピングを活用した『かんたん変身』」を発表しています。
2014年9月にはiPadアプリを使った「Pad用プロジェクションマッピングアプリ「Dyna Mapper」の使い方」を発表
その後もいろいろとプロジェクションマッピングの活用例を発表。
2014年12月には「教材作成アプリとしてのKeynoteの紹介」の中で、Keynoteを使ったプロジェクションマッピングの事例を紹介しています。
先行研究2
2013年5月には「高校生がプロジェクションマッピングをやってみた第1弾」という事例が発表されています。
このプロジェクションマッピング、佐賀県立鳥栖商業高校の情報処理部が作成しました。
2013年から2014年まで6回に渡ってYou Tubeに作品が公開されています。
商業高校の情報処理部が作成しているということもあり、使用ソフトも「AviUtl Adobe Illustrator Adobe Photoshop Adobe Premiere」と本格的。
残念ながらその後の鳥栖商業高校除法処理部のプロジェクションマッピング作品は公表されていません。けれども佐賀県内では、高校生がクリエイティブな作品をつくっていくという伝統として「CHEM佐賀」という高校生の発表の場が用意されています。
このような先行事例があり、その後2018年静岡県立掛川西高等学校の掛川城プロジェクションマッピングへとつながっていくことになります。
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