自責
話しかけるというのが分かりません。
人の輪の中に入るというのが分かりません。
話しかけても自分はちゃんと喋れるだろうか、まともな会話が成立するだろうかと不安になります。
自分が会話の中に入ったことでその人たちは不快にならないか、どんな影響があるのか、色んな事を考えてしまいます。たとえ、他人から見れば起きるはずのないことでも、少なからずとも起こり得る可能性はあるわけで「もし」を幾つも考えてしまいます。
いくら考えたところでその状況がどうこうなるわけでは無いのですが行動に移すことより先に妄想の世界に入ってしまいます。その妄想は過去の経験に基づいてることもあれば全くの妄想であることもあります。
いつまでも過去を引きずって、
その事を思い出す度に辛くなって。
自分が何なのか分からなくなります。
相手の気持ちを100パーセント汲み取ることなんて出来ないけれど、それを良しとして人と会話するのは辛くて、苦しいです。自分を表現する方法も相手の気持ちを理解することも知らない自分に自信が持てないです。他の人たちは当たり前にできることが自分には出来ないのです。どれだけ普通が難しいことか理解するのに何年もかかりました。
普通を追い求めた先に待ってるのは自分は周りとは違うんだという孤独感、疎外感だけでした。普通になろうと努力すること自体がおかしくて、他人からすれば笑われるようなことなのかもしれません。笑われるようなことを必死に何年も考え続けて、手元に残ったものは何かと聞かれれば何も残ってないんです。普通なんて誰かから教えてもらうことではなくて、意識せずとも感覚で習得するものなのに自分はまだ何も身についていない。意識的にそれを習得しようとすること自体が間違っているのかもしれません。微かな光を見つけてしまったのが駄目でした。最初から一切の希望を捨てて生きていれば、まだましな人生を歩めたんです。
人と話したところでこの孤独感や疎外感というのは消えないんです。都会の喧騒の中にいても周りの人達、会社、機械は自分がいなくても動き続けるし問題なく機能します。
自分は静かな人のいない田舎より人が溢れている都会の方が孤独を感じます。
誰も自分のことなんて見ていないし居ないものとして扱われるんです。自分の周りを颯爽と駆け抜ける人達がより孤独さを引き立たせます。見向きもせず通り過ぎる度にお前はいなくてもいい存在だと、そう言われてる気分になります。
見て欲しいわけじゃないけれど、1度たりとも見てくれないのは辛い。そんな矛盾を抱えている自分は何がしたいのか、それすら分からずに日々生きています。たとえ人間が自分の狭い世界でしか生きてないということに気づいたとしても世界の全員と繋がろうとは思わないだろうし、自分にとって利益のある「都合のいい存在」を選別して関わるんです。
人間はそんなものだしそうやって生きるしかないんです。今の環境が当たり前だと錯覚してしまうのも仕方ないし、それに気づく機会があまりにも少ないです。離れることによって近く、遠ざかることによって強烈な思いに駆られる。そういう矛盾を生まれた時から抱えてるのが人間なので、無理に腑に落とし込む必要は無いけれど、ある程度そういうものなんだと理解するのは大事なんだと思います。
自分は1度落ち込んでしまうとその事しか考えられなくなってしまいます。周りのことに気を配れなくなり、視野が狭くなります。自問自答を繰り返して失敗した原因を探ろうとしますがそれは有効な手段ではないです。いくら自問したところで解決方法は見えてこないし、ただ失敗したという事実だけが宙にぶらさがっています。過程も何もかもすっ飛ばして自分は失敗した、ただそれだけしか考えられなくなります。
初回の失敗ならまだしも自分は要領が悪いので同じ失敗をすることが多々あります。そのときはもう、こんなことも出来ないのになんで生きてるんだろうと、すぐに自責してしまいます。それが普通だと思ってたんです。でも他の人たちは前向きに、ただひたすらに努力して自分の夢を掴み取っていた。その現実が、自分とのギャップが辛くて堪らなかった。
他の人たちが苦しんでいない、辛くない、と言いたい訳ではなくて、全くそんなことではなくて、それを糧にして前に進めるというのが凄いということです。なぜ自分は努力もせずに失敗したことを嘆いているのか分からなくなります。他の人たちは努力を沢山した上でその改善方法を自分で探し出して行動に移せるんです。ほんとに尊敬でしかないです。自分にはそんなこと出来る能力も、知識も、何も無いから。みんなが輝いて見えて、眩しくて。ただ辛い。ただ苦しい。
それでも何とか生きています。けれど、自分を許すことはできません。自分が今の自分を許してしまえば、それこそ取り返しがつかなくなってしまいます。これを許してしまったとき、どうなるのか想像するだけでも嫌です。いつかこの孤独が報われることを祈って、せめて今だけでも未来を忘れたい。
毎回書いてる文章が同じなんですよね。代わり映えのない文章が淡々と続いてるのを見ると、なぜこんな文章を書いてるのだろうと言う気持ちになります。誰か一人でも読んでくれたのなら、それが自分にとっての最大の救いで、最大の幸福です。幸せになりましょう。みんなで。