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セ・リーグ各チームの打率、防御率のトレンドをLOESS曲線で見てみる

パ・リーグに続いて、セ・リーグです。打率と防御率の移動平均値を算出しますが、データのスムージング(平滑化)を行い、トレンドを見やすくしています。今後、どのチームの状態が上がってくるのかを探っていきます。データはいずれも6月5日時点です。


1.セ・リーグ順位変動グラフ

開幕からの順位変動のグラフです。一気に順位を下げているチームもあり、パ・リーグと比べて変動が激しいです。


  • 移動平均値の算出は短期は3ゲーム、長期は12ゲームで算出しています。打率は試合単位のチームの打率、防御率は試合に登板した投手の防御率から算出しています。

  • 短期曲線はデータの最新の動向をより敏感に反映します。一方、長期曲線は全体的なトレンドを示します。短期曲線と長期曲線がクロスする時点や大きく乖離する場合はトレンドの変化点を示している可能性があります。例えば、打率が急上昇している場合、短期曲線が急激に上昇し、長期曲線を追い越すことがあります。

  • 短期曲線が長期曲線に近づき、一致するようになっていれば、そのトレンドは持続的である可能性が高いです。短期的な変動が一時的なものか、持続するトレンドであるかを判断するのに役立ちます。


2.讀賣ジャイアンツ

  • 5月までは打率、防御率ともにトレンドは良くなかったですが、5月上旬からトレンドは改善されてきています。防御率は激しい変動が継続的に見られ、特に5月初旬の急上昇とその後の急下降が特徴的です。同時期に改善した後、安定を取り戻そうとしていることが示されています。


3.広島東洋カープ

  • 打率は5月初旬にリーグ順位が上がるのと同様に上昇トレンドにあり、その後は下降傾向です。防御率も同時期に良いトレンドにありましたが、5月下旬から急激に悪化のトレンドにあります。


4.阪神タイガース

  • 打率と防御率は4月中旬くらいまでは良いトレンドでしたが、5月に入ると下降傾向にあり、防御率は同時期に下降した後、直近の短期トレンドは悪化しています。交流戦前に失速気味となっていますが、トレンドの改善はできるのでしょうか。


5.中日ドラゴンズ

  • 打率と防御率は4月中旬から5月にかけて大きく変動していることがわかります。打率は5月初旬に上昇トレンドにありましたが、その後は下降トレンドです。防御率も4月中旬から5月にかけては悪化していましたが、その後は安定を取り戻そうとしていることが示されています。


6.横浜DeNAベイスターズ

  • DeNAも打率と防御率は4月中旬から5月にかけて大きく変動していることがわかります。打率は5月中旬以降に上昇傾向が見られたが、再び下降しており、防御率は同時期に安定していたものの、直近の短期トレンドでは再び悪化していることが示されています。


7.東京ヤクルトスワローズ

  • 打率、防御率ともに短期間で大きく変動しています。打率は短期的には変動が激しいですが、長期的には底を打って改善しそうな兆しがあります。防御率は4月中旬と5月下旬の急上昇と急下降が特徴的で、直近では再び悪化している傾向が見られ、今後も悪化する可能性があります。


8.データ参照元


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