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【第10回 ほっこり通信】りんご昔小噺
《元記事 2017/06/15 掲載》
みなさんこんにちは😃
今日のほっこりLINE通信は、第10回記念で(!?)りんご昔話をお届けします(^-^)
私が走り始めた場所。
それは幸田サーキットからすぐ近くの山道です。
この橋から全てが始まりました。
ここでたくさんの仲間と知り合い、
競い合い、
事故や都合で辞めていく仲間を見送り、
またさらに競い合い…
この当時は幸田サーキットもまだありません。
鈴鹿サーキット以外のサーキットの存在を知ったのもだいぶ後のこと。
アカン場所ではありますが、
その当時はここが全てでした。
この側溝の蓋の上をカシャン!と通過したらスタート。
知らず知らずのうちにローリングスタートをやっていたようです。
しっかりローリング族でした。
グリップで走っていましたが次第にケツが出るようになり、
『このままじゃ危ないしもっと攻めたい!』
と思うようになり、スライドコントロールの練習を始めました。
そこからは滑っていることが楽しくって、
やればやるほど奥深くって、
グリップに戻ることはありませんでした(^‿^)
これが私のドリフトとの出会いです。
公道ドリフトを勧めるためにコレを書いたわけじゃないですよ。
いい大人になったのに他人に迷惑かけたり、
公道で悪さして捕まり恥ずかしい晒し者になったり、
公道でリスク背負って練習してぶつけたり、
いいことはないので絶対やめときましょう。
今はサーキットも身近なものだからね(*^▽^*)
なんと不思議なことに、
私のスタート地点であるこの峠道と
今落ち着きつつある私の拠点、幸田サーキット。
(勝手に拠点扱いしていますが…笑)
すぐ隣なのです。
ローリングしていた時は、
今のこの状態は想像していなかったしプロも目指していませんでした。
楽しいことを全力でやっていたら、
ここに辿り着きました。
途中、いろんな障害がありました。
お金、時間、腕、運、体格。
1番大きな障害はお金でしたけど。笑笑
ほんとはもっと練習したい、
ライバルはもっといい車でもっとたくさん練習している、
競技参戦で精一杯で練習できず、
サーキットに行っても見てるだけという、
指をくわえて人の走りを見ている時間もたくさんありました。
悔しくて悔しくて
人が練習しているのを見るのも辛い気持ちと、練習しなきゃと焦る気持ち。
お金を作るために昼間は会社員で働き、
夕方からバイト、深夜から朝方までバイトと、
毎日3つかけもちしていたこともありました。
そうすると練習やマシンメンテができない…。
走るために仕事しているのに時間が全くない…。
これもまた葛藤でした。
競技参戦で結果が出ないと、
『練習していないから結果が出ないんだ』
『練習するために仕事しないからダメなんだ』
とか好き好きに言われました。
あーしてもダメ、こーしてもダメ。
結局黙らせるには結果しかないんだという気持ちから、楽しくって挑戦していたことが苦しくなっていきました。
服も買わず、ご飯もケチり、
競技参戦費用も野宿や日帰り遠征で節約。
そんな風に全てつぎ込んでいた時に栄養失調に。
2012年頃、今から約5年前のこと。
こりゃ治療費もバカにならない!
体は資本だと今さら気づき、ご飯だけはケチるのをやめ、
2013年、夢だった海外遠征。
海外チームになんとか交渉し、中国のシリーズにフル参戦。
1人での遠征で言葉の壁とマシン作りに苦戦しながらもシリーズ2位。感激でした。
2014年、幸田サーキットさんと姉妹サーキットのロシアプリムリングサーキットさんを紹介していただき、ロシアンドリフトシリーズ スポット参戦。
シリーズ10位。
2015年に、野宿遠征でシリーズを周り、
西日本チャンピオン、レディースチャンピオン、統一戦チャンピオンを獲ることができました。
実はこの時、第二次りんご恐慌でかなり貧困でした。
ただ、この時ぐらいから外回りのお仕事をちょこちょこいただけるようになり、食べ物には困らないように。
お仕事のお昼の弁当の残りを持ち帰り夜食べたり、冷凍して別の日に食べたり。
これのおかげで今も生き延びています。笑
2016年、結果は伴わなかったけど、
こんな私に夢のようなマシンと体制を与えてくれてのシリーズ参戦。なんとしっかり宿に宿泊もした!笑
悩んだ一年ではありましたが、今までと違う景色を見ることができました。
別にお金持ちな家庭ではない
平凡(以下?)な私がなんとか走り続けてこれたのも
こんな変わり者の私を応援してくださった方々のおかげです。
そして、辛くて(貧困含む)もう辞めようかな…と思うたびに、生徒さんたちの心から走ることを楽しんでいる姿に、【楽しむ気持ち】を充電され続けたおかげ(^-^)
モータースポーツは上に行くほどマネーパワーがものを言う。
残念だけど仕方ないこと。
マネーパワーが常にエンプティーなまま
ラグジュアリーなスポーツの前線で戦い続けてきた。
そこで私が学んだこと。
【① 『楽しい』は爆発的なパワー】
楽しいと思う気持ちは財産。
楽しい中にも目標持って🎶(変わってもOK)
【② 『悔しい』は自分を見つける時間】
悔しい気持ちをプラスに変える。逃げない。
悔しい時こそ脱皮して新しい自分になるのだ!
【③ 一生懸命に勝るものなし】
スロースターターでもいいじゃない。
一生懸命真面目な人は、ゆっくりでも確実に階段を登っている。
【④ 慢心したら試合終了!】
この学んだことを大切に
今はプロとしてお仕事させてもらっています。
何でもソツなくこなせる器用な人間じゃなかったので
克服するためにたくさん考えることができたし、
それがスクールに役に立っているのを最近感じれています。
老若男女、個性豊かな生徒さんやお客さんとご一緒できていて、本当に続けてきてよかったと思いますね(*^▽^*)
スタートの峠道のすぐ横の
幸田サーキットで書いています。
今後、どんな所に行くんでしょう??
それは分かりませんが、
同じことするなら楽しくて一生懸命な方がいいじゃん!
というわけで、しばらくはこのまま。
みなさん、今後もどうぞよろしくお願いします(^-^)
以上、りんごの小噺でした(*^▽^*)