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『虐待児の詩』 その3

「生と死」「本物と偽物」「夢と現実」「夢追い人な日々」「優しい気持ち」「勇気を奮い起こせ」



生と死

「僕の生きた証」

生まれてきた意味や価値
それは きっと
どんな 足跡を残せたかで決まるのだ

僕にとって 意味あることとは
自分でなく
他人に意味あることでなきゃ 意味ないのさ

だって そうすれば
僕が 逝ったとしても
皆の心に 僕は生き続けられるだろう。

##僕の生きた証



「愛は幻想」

矛盾だらけの この世界で
なにひとつ わからぬ儘に

嘘の世界で 嘘をつきながら
嘘の顔を 晒して 生きている

愛など 幻想 どこにも無い

豊に充たされた 荒野を
幻想の塊を 捕まえて
それが 愛だと 信じ続けてゆく

##愛は幻想

仮面で 生き抜く 仮想世界を・・



「忘却の旅路」

僕が ボクを 見失ってから
もう どのくらい 時が経ったろう

なに ひとつ 思い出せぬまま
凡ては 泡沫の 夢と化す

唯 ただ
懐かしさ だけが 胸に残る

忘れじの旅路 忘却の彼方に・・

何万回 何億回
繰り返し 再生された 
新たな物語は 続く

##忘却の旅路



「命名 真人」

遠い記憶の中 僕は信じていた
光差す 未来を
優しい 愛を

僕が 産まれたのは 離れの四畳半
僕は 祝福されて いたのかな・・

そこに 愛は 在ったんだろうか

##心はきっと未だ歪んでなかった

僕は 真人 真実の人

##命名したのは誰だ



「解ろうハズもない 現実の謎」

開けっぱなしの 閉ざされた部屋で
僕は 自由を奪われ
身動き取れずに居た ピクリとも・・

そんな日々は 通り過ぎたと
もう 終わったんだと 思って ホッとした

だが それは 新たな苦悩の始まり だった
毎夜 迫り来る 透明な悪魔の宴に

##涙さえも凍てついた日々

人は
何のために 生まれ
何のために 活き
何のために 死ぬのか

解ろうハズもない 現実の謎

考えても 無駄かも知れぬ 事象を
考え続ける 日々

そして 人生は 尽きてゆくのだ

##各自の思いが無駄かどうかを決める空間

私に 僕に ボクに
貴方に 君に キミに



「生きるのって」

人間って 難しい
人間って 面倒くさい

難しがられてるのかな
面倒くさがられてるのかな

嗚呼 本当に 難しい
嗚呼 本当に 面倒くさい

##生きるのって

本当に 難しい
本当に 面倒くさい

嗚呼・嗚呼・嗚呼・嗚呼・ああ・ああ・ああ・ああ・ああぁ・ぁぁ・ぁぁ・・・




本物と偽物

「嘘に泪する」

舞台のシナリオなんて すべてが作り物だ
役者は皆 嘘をつき 嘘を演じる

そんなこと 分かっている
それでも 感極まってしまう バカな己を笑う

絵本は すべてが作り物
朗読しながら 感極まってしまう バカな己を笑う

そんな バカ野郎の 朗読に
泪してくれる ひとがいる・・

##嘘に泪する

「機械仕掛けの涙
 それに震えるこの心は誰のもの」



「縛られた心」

気付いた時
僕は 牢獄の中に 居た

命尽きるまで 開放されることの無い
カラダ と云う名の 牢獄

此の カラダを持つ 僕は 偽物

心という 意味不明なモノ
其れが ボク

カラダと云う 牢獄に
見えない鎖で 縛り付けられた 心

此こそが ボクなのだ

##縛られた心



「造花に恋をする」

愛に怯えて 暮らすより
花を見詰めて 莫迦になろう

華やかな花々に 埋もれて 溺れよう
愛を 偽るくらいなら
偽りの愛に 惑い 狂おう

##今夜も造花に恋をする

造花を 愛おしく
想い 惑う この心は 偽物なのか?

踊ろう 今夜も
愛に怯える 僕らに 明日は無い



「凡てが ジェニュイン」

晴天の 白日に生じた 暗闇で
眼に映る 凡ての紛い物を
ジェニュインだと 信じ込まされ続けて

なにも見てこ なかった
なにも見えて なかった

存在すると 思ってた
凡ては イミテーション
ジェニュインなんて 何処にも無いさ

##オイラは紛い物

凡てが ジェニュイン



「本当のボクは何処に居る」

過ぎ去りし 日々は そのままに
すぎさりし ひとときは もどらない

其れなのに 嗚呼 それなのに
何故 あの ひとときは
こころの奥に 居座り続けているのだろう

思いは 想いとともに
時を超えて 浮遊する

##本当のボクは何処に居る

君と過ごし キミを愛した日々


「人知れず」

此処 其処 彼処 何処
昨日 今日 明日 何時

時間も 空間も
凡てが 想い描いた 空想さ

確実なモノだと 思っている
現実なんて そんなモノ

おいでよ 此処に
どこだか解らぬ 此処に

##一緒に居ようよ

凡てが 別モノで 同じモノ
本当のことは 誰も 知らない

人生は 筋書きのある
一度きりのドラマ

量子物理学を 突き詰めてみれば
一見カオスなものも 秩序があり必然だ

筋書きは変えられない
だが・・

普通じゃない
そんなことは わかってる

だけど
何が 違ってる
何が 間違ってるの

さっぱり わからない
教えてよ

##人知れず



「僕は ボクが嫌い」

人間なんて 大嫌いだ

一貫性も無く 勘違いはするし
心にも無いことを 言い
無意識で 嘘をつき
他人を傷つけて 自分が傷ついて

その上 裏表があって
本当の自分は 裏か表かすら 気付かない

僕は そんな人間が 大嫌いだ
だけど・・

##僕は人間

僕は ボクが嫌い



「凡てが裏腹」

嘘 本当
ウソ ホントウ

えっ なにが?
どこが?

本当が ウソで 嘘が ホントウで・・
お前が オレで 俺が オマエで・・

ま どうでも いいか・・。

##凡てが裏腹

べ つ に おいら まちがってねえし
た ぶ ん ただしくも ねえんだろけどさ

どっちでも・・



「優しき心に勝るモノなど無い」

疎外されてた 幼き頃
喧嘩も 思考も 誰にも負けない
そう思ってた

誰よりも 強い
そう 勘違いしていた

ガラスの心が 壊れた刹那
その強さの 無意味に 気付いた

本当の強さは 勝ち負け なんかぢゃない
他人を労る 心の強さだと・・

##優しき心に勝るモノなど無い



「表 と 裏」

表 と 裏
人は 誰でも 二面性を持つ

どちらも 本当の自分

あんな 誠実だった人が ま・さ・か

誠実を 装う為に
抑圧された 不誠実な 人格

人は 皆 表と裏を 併せ持つ

平凡な 日常と 狂気の 性生活
どちらも 同じ人格の 内側と外側

##狂気は正気の別の顔



「木漏れ日が欲しいよ」

仮に 宇宙は ひとつしか無いとして
僕の宇宙と 君の宇宙は
本当に 同じ宇宙 なのかな・・?

ひとつに成った後
突然 別の次元に
放り出される

同じベッドで 隣に居ても
存在は 別の宇宙の彼方

消失しちまいそうな
手を ギュッと握り締めた。

##木漏れ日が欲しいよ




夢と現実

「夢と現実の狭間」

ボクは ときどき フワフワ
どこに いるのか わからない

空から 地球を 眺めていたら
真っ逆さまに 急降下

激しい衝撃かと思えば 目が覚めた

落ちる夢は 縁起が良いとか いうけれど・・

##ローラーコースタードリーム

一体 なにが夢で なにが現実なんだ。



「夢のまた夢にて」

夢から覚め
我に返ると 僕は
砲弾飛び交う 嵐の中に 居た

いや 違う
僕は未だ 夢の中に 居た

覚めぬ悪夢は 悪夢の中で
悪夢の中に 目を覚ます

寝ても覚めても 悪夢は続く

いつか覚める いつか 夢は覚めるのさ
嗚呼 それが 本当に 夢ならね

##夢のまた夢にて




夢追い人な日々

「夢追い人の街」

夢の海を 泳いでた

周りは なにも見えなかった
真っ直ぐに 前だけ向いて

その街は 人混みで 溢れてたのに
いつも 閑散としてた

見えない明日に 戸惑い乍ら
ビートに合わせて 腰を振り

裸電球 灯して
流しで 身体を洗いあう

夢が追い越してく街

##夢追い人の街



「夢追い人の街」

夢が彷徨い歩く街 TOKIO
上京した者達は チープな暮らしを
エンジョイしようと 工夫を凝らす

共同便所 風呂の無い部屋
246沿いだと 固定窓だがエアコン付きさ

居着きたいとは 思わなかったけど・・

あの夏 僕らは ずっと
夢を追いかけていた。

##夢追い人の街



「忘れられない街」

誰にでも 夢の1ページを過ごした
忘れられない街がある

僕は 桜新町だったけど
ヤツには 高円寺だったんだろうな・・

夢 破れても 夢の途中でも
「さよなら高円寺」

こいつのウタって やっぱ泣けてくるぜ・・

##EveryoneIsStillDreaming



「こいつが好きだ・・。」

よぉ よぉよぉ
こいつが
 パンクって云うんじゃねぇのかよぉ!

おいら ブルーハーツと同じくらい
 こいつが好きだ・・。

##HearTheCryOfTheSoul



「夢のメリーゴーラウンド」

夢追い人よ どこへゆく
夢追い人は どこまでも

傷つけ 傷つき 東へ西へ
泣かせて 泣かされ 南へ北へ

愛を求めて 彷徨い歩く

ふと気が付けば 元いた所さ
メリーゴーラウンド の上を
行ったり来たり してただけ

愛が 何かも 知らぬ儘で

##夢のメリーゴーラウンド



「そびえ立つオブジェ」

叶えたい夢はあるかい?
その夢を応援してくれる人は居るかい?

君の住む その街には
 太陽の塔はあるかい?

そびえ立つオブジェがあるかい?

孤独を感じているなら見上げてみよう
慰めてくれるかも知れない

##TowerOfTheSun



「東京を食い潰せ」

夢が 其処に落ちている
そんな気がした 東京

いったい キミは
何人の夢を 食い潰せば
満足するのさ

違う ちがう チガウ チ・ガ・ウ・・

諦めなきゃ 食い潰されないさ

##東京を食い潰せ



「夢無人の夢」

なにかに 成りたかった
何者でも無い なにかから 抜け出して

やりたいことは 手当たり次第 やって来た
やりたいことしか やって来なかった

何者でも無い なにかだった ボクは
何者でも無い なにかの儘

夢の中を 彷徨い続けてる

夢追い人は 夢無人

##夢無人の夢



「夢と愛」

ねえ どうして 分かってくれないの

僕の夢を聴いてよ
私の夢を聴いてよ

同じ夢を 二人一緒に 追いかける
それって 本当に難しいンだよね

##ひとつの夢とひとつの愛

夢の為に 愛を諦める者
愛の為に 夢を諦める者

夢と愛 どちらも求めることは 贅沢なのだろうか・・



優しい気持ち

「一日の終わりに」

幸福は どんな状態でも
視点を変えれば 幸福に成れるのかも知れない

実際のところ 視点を変えたところで
その状態を 幸福と感じることが
できるかどうか ということは 別の問題だ

唯 ボクは このウタを聴いて
優しい 幸福な 気持ちに成れた

##ソルトに教わった



「も少し素直に生きてみよう」

なにこの 懐かしい感覚
どこかで聞いたような ストレートな歌詞
どこかで聴いたような ストレートな旋律

一節 ひと節が ボクのこころに 楔を打ち込んで

ずっと忘れていた あたたかい なにかを
そっと 思い出させてくれた。

##もう少し素直に生きてみようかな

月並みだけど ありがとう



「優しい言葉に包まれて」

君のウタは 愛の詩
涙の河を 越えてきた

優しく 僕を慰めてくれた
言葉の意味は 分からずとも

柔らかな 光の中
僕は 優しい涙の海に 溺れてゆく

##優しい言葉に包まれて

##MySea



「母性に包まれて」

あの夏
波打ち際に 大きな海月を 抱えた少女
駆け寄り 海月を 払い落とす 母親
泣き叫ぶ 少女

僕は 海辺に佇み
その光景に 見とれていた

悪意など無い
その光景の 美しさが
僕を 硬直させたのだ

あの夏の 少女も
母親に なったのだろうか

##母性に包まれて



勇気を奮い起こせ

「変わろうと決めた。」

毎日泣いていた
頭上から 絶え間なく
注がれ続けている 雨に紛らせて

このままじゃ駄目だ
こんなことのために 生まれたんじゃない
こんなことのために 生かされているんじゃない

変わらなきゃ

##HaveITheCourageToChange

突然 この曲が流れてきた
僕は 変わろうと決めた。

「Decided to change.」

I cried every day
In the "incessant rain pouring down from overhead."

I cannot go on like this
I have not lived for this
I have not been kept alive for this.

I must change more.

Suddenly this song came to me

##HaveITheCourageToChange

I decided to change.



「アカルイミライ」

悪魔に 魅入られた 心
だけど 愛でる心は 残ってる

愛でる心が 苦しめる
愛でる心が 追い詰める

断崖絶壁 先など無い

飛べ とべ トベ
別の 未来へと

お前のこころを 解き放て
アカルイミライへ ダイブしろ

##AkaruiMirai

自由な心に 果ては無い

##NoLimits






#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門

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