ほっかいどう暮らし57 喜茂別町 ニセコ羊蹄コロッケ定食
北海道はじゃがいもの生産が日本一。作られているじゃがいもの種類も多いですが、なんといっても北海道のじゃがいもはおいしいです。
しかし我々おじさん世代には「じゃがいも苦手」「じゃがいも嫌い」という人が多いのも事実。その理由のほとんどが「子供の頃食べさせられ過ぎた」というもの。
僕も経験があるのですが、「おやつにじゃがいも」というのは割と普通だったのですが、時には「じゃがいもがお昼ごはん」ということもありました。
しかも大体が塩茹でにした「粉ふきいも」で、いくらおいしいとはいえこればっかり食べていたら嫌になるのもわかる気がします。
ご近所のコーイチさん(40台後半)とゆういちさん(40代半ば)の二人もそんな「じゃがいも嫌い」の仲間で
話を聞いてみると、もうずいぶん長いこと肉じゃがはおろかポテトサラダやコロッケすらも口にしていないとのこと。
ただの食わず嫌いじゃないか!
さらに悪いことに親父が食べないので、やっぱりその子供たちもじゃがいもを食べないのだそう。
もったいない
大きなお世話とは思いながらも、「なんとか食わず嫌いを克服させたい!」「じゃがいもの美味しさをわからせたい!」と色々調べていたら
羊蹄山麓の7町村にて「ニセコ羊蹄コロッケ街道」と銘打ったご当地グルメを推しているらしい。
それは特産の男爵いも(地域によってはユリ根や長芋など)を使ったコロッケを添えた「コロッケ定食」で、いくつかのルールを守りながら参加店各店で個性を生かしたメニューを提供しているのだそうです。
これだな。
ということで早速コーイチさんとゆういちさんに連絡。「コロッケ食べに行こう」と言ったら断られるのは目に見えているので、酒好き・ウイスキー好きを利用して
「京極町に水を汲みに行かないかい?汲んできた水で夜おいしい水割りを飲もうよ」
と誘ったら、さすが酒飲み!すぐに「いくいく」と返信が。
翌朝、おじさん二人を車に乗せて出発。
羊蹄山とじゃがいも畑を眺めながら、向かいましたのは「名水の里」として有名な京極町の「ふきだし公園」。
午前中から気温が上がっていたので、水辺は涼しくて気持ちがいい。
おじさんたちもご機嫌で水を汲んでいました。どれだけご機嫌だったかというと
よくわからない替え歌を歌っていました(笑)。
その後近くの道の駅を眺めていたらお昼の時間なったので、僕が「お昼ご飯を食べに行こう。行く店は決めてあるから」と提案。
目指すお店までは約20分。その間ずっとおじさん達に「この辺りは『ニセコ羊蹄コロッケ街道』って言って地元特産の男爵を使ったコロッケが有名なんだよ」「これから行くお店はお蕎麦屋さんなんだけど『コロッケ定食』も人気で、2種類のコロッケと定食には蕎麦もついてくる」「元々じゃがいも自体が美味しいんだから、コロッケも絶対美味しいって!!」と熱く熱く語りました。
そうこうしているうちに到着しましたのが
喜茂別町「手打ちそば もも木」さん。
小上がり席に座って「お品書き」を見るなり、この二人
はぁぁ!? 僕があれだけ熱弁を振るったのに
…ということで「コロッケ定食」を3つ注文。しばし待って出てまいりましたのが
もも木さんのコロッケ定食。
衣はサックリ、中はホクホクのコロッケ。
一つは
コーンの甘みを生かしたコロッケになっていました。何もつけずに食べるとじゃがいもの甘さも感じられておいしいです。そこに
地元食材を使った特製タルタルソースを絡めると、また更に美味しくいただけました。
もう一つは
トマトジュースの酸味を生かしたコロッケになっていて、こちらもじゃがいもの甘さが引き立っておいしいです。
コロッケを食べたおじさん達
と言うことはつまり
よかった、よかった。そして2人とも
完食しました。(さすがお蕎麦屋さん、蕎麦も美味しかったです)
お店を出るとタケちゃんから
「こっちも暑いから、ビール飲みながらバーベキューの準備してるわ」
とのメッセージ。
それじゃあ「早めに帰りましょう」とまっすぐ帰りました。
家に帰るとタケちゃんがちょうど火を起こしていたので「そうだ、せっかく食べず嫌いも治ったことだし」と思い、家にあったじゃがいもをアルミホイルで包んで「ベイクドポテト」にしてもらおうと用意して行ったら
だからっ!美味しいんだってば!!
おしまい
それでもこの後、ポテトサラダとコロッケは好物になりました。めでたしめでたし。
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