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北海道パ酒ポートの旅11 栗山町 小林酒造
パ酒ポート。それは北海道内の酒蔵やワイナリー、ビール工場などを巡る大人のスタンプラリー。
2020-2021版パ酒ポートの参加製造所は17施設。前回までで集めたスタンプは14となっています。
2020年11月のとある土曜日の夜。毎度のごとく近所のオヤジ達とお酒を飲んでいた時、僕が「今週は小林酒造さんへスタンプをもらいに栗山町へ行ってくる。せっかく栗山町まで行くので、前から行ってみたかった『キューちゃんの記念館』に寄ってくるわ」と言うと
キューちゃん?
いやいや、オバケやマラソンはまだいいとしても「金なら1枚、銀なら5枚」って
全然違うわ!何より北海道で「キューちゃん」と言ったら
坂本九ちゃんでしょーがっ!!
ということで、翌日一人栗山町へ。
坂本九思い出記念館
そもそも何故北海道で坂本九ちゃん(親しみを込め「九ちゃん」と呼ばせていただきます)なのかと言うと、1976年から1985年までの9年間にわたり札幌テレビ(STV)にて坂本九ちゃんが司会を務めた冠番組が放送されていたことによります。
「ふれあい広場 サンデー九」という番組で、社会福祉という重いテーマを扱っていましたが、九ちゃんの笑顔と温かい人柄で人気の番組でした。
またテレビの外でも長年にわたり北海道の福祉に関わっていて、その縁で栗山町に記念館が建てられることになったのだそうです。
建物は坂本九の「九」にちなんで、「九の門」の入口に九角形の棟をシンボルとした9の字の建物になっています。
館内には「サンデー九」での写真や、障害をもつ方々と交流する九ちゃんの姿を収めた写真の展示
歌手「坂本九」の功績を讃える品々や生前の愛用品などが展示されています。
展示室では九ちゃんの曲がずっと流れていて、ファンはもとよりファンでない方でも温かい気持ちになれるのではないでしょうか。
(入館は無料ですが、施設維持のための募金をお願いしますとのことです)
小林酒造
小林酒造さんへは、記念館から車で約15分。
小林酒造さんは創業1878年(明治11年)札幌のすすきの近くで創業。製造量の増加に伴い豊富な水と広大な土地を求め、1891年(明治34年)栗山に工場を移転。
主力銘柄は「北の錦」。米は北海道産米100%使用。特定名称酒100%を大前提に、各地のコメの個性に合わせた酒造りを行っています。
この蔵の1番の特徴は、造り酒屋としては珍しい西洋建築を取り入れたレンガ造り、札幌軟石を使用した石蔵の美観です。
国の登録有形文化財にも指定されており、とにかく見どころがたくさんあります。
駐車場の正面にある「北の錦記念館」。昭和19年に小樽の銀行をモチーフに建てられたもので、旧本社事務所だった建物。現在は売店と試飲処を併設しています。
昨年伺った時は、試飲はお店の人が一本ずつ説明しながら注いでくれたのですが、現在は感染拡大防止の為セルフになっていました。
限定品コーナー。中でも特に目をひかれたのが、最近発売された
「希望と約束の晩尺」。一合ずつの目盛りがついていて、またいつかみんなで乾杯できる日に思いをはせ1日1合ずつ飲みましょうというコンセプトのお酒。また横に置いてある「人生の10の質問」に記入して大切な人にお酒と一緒にプレゼントすると「もらった人は必ず泣きます」とのことです。
さらに記念館では徳利や猪口、蔵人の生活道具など約5千点が展示されています。
この記念館だけでも十分楽しめるのですが、広い敷地内にはいくつもの観光スポットがあります。
「なつかしホール」では蔵を訪れた著名人のサイン展が行われており
プロ野球北海道日本ハムファイターズの選手を中心に、スポーツ選手や芸能人、作家や政治家など沢山のサインが展示されていました。特に見入ってしまったのが
指原莉乃さん。「撮影場所 小林酒造構内にて」と書いてある。水着?ここで?
元役員住宅を改装した「錦水庵」ではお酒と手打ちそばが楽しめます。
「錦水庵そば」。蕎麦ももちろん美味しいのですが、天ぷらも絶品でした。
「小林家」は元は蔵元の生家で、平成27年に甘味処としてオープン。古民家で甘酒などの喫茶を楽しめます。
甘酒のおしるこ。普段甘いものはあまり口にしない僕でもおいしくいただきました。
一回りして、帰りがけにお土産を買って帰ろうと売店に戻ったところ
うっ!
見覚えのある後ろ姿。一瞬声をかけようかと思ったのですが、まてよ
こっそりと売店を離れ、もう一度じっくり施設内を回ってきました。
少し時間を置いてから売店に戻り、お酒を一本買って帰路につきました。
夕方になると、オヤジたちが集まってきて
「見かけたけど、めんどくさいから逃げた」なんて言えるはずもない…。
今回小林酒造さんでスタンプ1個押したので
全施設制覇まで、いよいよあと2つ!!
おしまい
パ酒ポート特典で、お酒1本(1,500円以上)買ったら非売品のお猪口をいただきました。