ほっかいどう暮らし139 芦別市 ガタタンラーメン
先日久しぶりに押入れの整理をしていたら、古いアルバムの間からポロリと出てきたのが
グリュック王国の入園パスポート。
グリュック王国とは、かつて帯広市にあった「グリム童話と中世ドイツの街並みを再現した」テーマパーク。
当時は美しい景観に美味しい料理、花と音楽に溢れてとても賑やかな印象でしたが、残念ながら2007年に閉園になりました。
その日の夜、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕の3人でお酒を飲んでいた時、道内のテーマパークの話になり
ゆういちさん 「確かにバブルの頃はもっとテーマパークがあったが、だいぶ無くなってしまったな。登別の『天華園』なんて一度も行かないまま閉園になったよ」
僕 「たいした応援にもならないけど、今も頑張っているテーマパークには行ってみたいものだね」
なんて言っていたら、突然コーイチさんが
カナディアンワールドは、芦別市にある『赤毛のアン』の世界をモチーフにしたテーマパーク。19世紀のカナダを再現した街並みが人気の施設でしたが、1990年代後半に閉園したと聞いたような...。
それでもコーイチさん、「カナディアンワールドは、結婚前に嫁さんと行った思い出の場所なんだよ」「やっているなら、もう一回行ってみたいなぁ」と言うので調べてみると、現在も民営の公園として営業しているらしい。しかも今シーズンの営業は来週の日曜日で終了とのこと。
ならば今度の日曜日に行ってみよう!!
という事で、日曜日。
ゆういちさんは仕事で行けなくなったので、僕とコーイチさんの2人で出かけました。
芦別市までは車で約2時間半
見事に色づいた紅葉を楽しみながらのドライブです。
途中で僕が、「コーイチさん、『赤毛のアン』ってどんな話か知っているかい?」と聞いてみたら
コーイチさん 「もちろん知ってるさ。子供の頃アニメの『世界名作劇場』で見ていたからね
全部違うからっ!!
そんなことを言いながら、やって来ました
芦別市
お昼前でしたが「これからいっぱい歩くことになりそうだから、先にお昼ご飯を食べようぜ」とコーイチさんが言うので、伺いましたのは
新宝来軒さん
芦別市のご当地グルメは何と言っても
ガタタンです。
2人並んでカウンター席に座り
僕 「せっかく芦別にに来たんだから、名物のガタタンを食べようよ」
と勧めたら
コーイチさん 「ガタタンって何だ?」
と聞かれる。そこで
「ガタタン(含多湯)とは、炭鉱の町だった芦別市で昔から食べられてきた郷土料理で、豚肉や野菜・魚介類等たくさんの具材が入ったとろみのある塩味のスープのことだよ」
と説明したら
コーイチさん 「ふ〜ん、よくわからないな。わからないものは食べないんだわ
主義なんだ...そこまで言うなら仕方がない...。
僕は暖簾にも書いてあった
「ガタタンラーメン」を、コーイチさんは「当店を代表するB級グルメ」と書かれていた「メガザンギ丼」を注文しました。
メニューに載っていた「ガタタンの由来」を興味深く読みながら待っていると、やってまいりました
ガタタンラーメン
とろみのあるスープ。一口すすると、なんだかとても優しい味。そしていかにも体が温まりそう。
具材もたくさん入っています。豚肉に白菜、卵にちくわ
エビやホタテなど魚介類もたっぷり。
白玉団子も。スープが絡んで美味しいのですが、食感がまた楽しい。
色々な具材の旨味が染み出たスープをたっぷりとまとった麺、うまいっ!
ごちそうさまでした。汗ばむほど体が温かくなりました。
ちなみにコーイチさんが食べていた「メガザンギ丼」ですが、写真を撮っていなかったものの
まさにこんな感じでした(笑)
さて、食事の後はいよいよ
カナディアンワールドへ
駐車場からゲートまでは、少しさびれた感じがありましたが
メインの通りには可愛らしい街並みが続いています。なぜオヤジ2人で来てしまったのだろうと後悔...。
建物の中の調度品や展示品も、見応えがあります。けっこう楽しいです。
アンの家(グリーンゲイブルズ)
なんだか実際に人が住んでいそうな感じです。
玄関を入ってすぐの所に「アンの衣装」が飾られていたのですが
それをコーイチさんがじっと見つめて
「ご自由に試着してくださいってさ」
と言うので、ついコーイチさんが試着した姿を想像してしまい
僕 「やめれっ!悪ふざけが過ぎるよっ!!」
コーイチさん 「何だよっ!何もしていないだろっ!!」
なんて事もありましたが、楽しい時間を過ごしました。
その後は芦別市の道の駅「スタープラザ芦別」に寄りました。
2階のレストランの前でコーイチさん
「しばらく外にいたのですっかり体が冷えたな。せっかくだから
結局食べるのかいっ!!
コーイチさん...あなたの「主義」は
どこへ行ったんだ~~~っ!
おしまい
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