ほっかいどう暮らし59 帯広市 豚丼
以前にも書きましたが、僕は40代前半から髪が薄くなり始め、今では頭頂部がちょっと残念な感じになっています。
ご近所に住む飲み友達のおじさん達は付き合いも長いので、そういうところは容赦がありません。例えば何日も快晴の暑い日が続いたりすると
「はぁぁ?僕はカッパじゃないんだよ!!」
なんてことはよくあります。まぁ僕としても、おじさん達のネタになっている分にはまんざら悪い気もしないのですが…。
さて、7月の4連休のこと。コーイチさんとタケちゃんと3人でお酒を飲んでいたら「美味しい天丼が食べたいね」という話題になりました。
ちょうどその前に雑誌で帯広の老舗「はげ天本店」の天丼の記事を読んでいたので、「美味しい天丼と言えば、帯広の『はげ天』だね」と言うつもりが、出てきた言葉は
僕 「美味しい天丼と言えば
「ああっ!違った、間違った!!」と全力で訂正しましたが時すでに遅く、『はげてんねん』にハマるおじさん二人。…挙句
「あ〜、はげ天の前で『はげてんねん』の写真撮りたい〜〜〜!!」
と意味のわからないことを言い出す始末。しかもこの一言で翌日帯広行きが決定…。
「せっかく帯広に行くなら見たいものがいくつかあるので寄ってくれ」という僕の希望により、翌朝は早目の出発となりました。
帯広までは車で約3時間。まず初めに向かったのは
「昭和懐かし館」。昭和のモノ約4,000点を展示した私設博物館です。
鍵がかかっていましたが、入り口に貼ってある電話番号に電話をすると開けに来てくれるようです。車に戻って「どうする?」とおじさん達に聞いたら
次に向かったのは「帯広の森」にあります『ガラスのない電話ボックス』。緑の屋根と4本の柱でできた電話ボックスで、「北海道で一番美しい公衆電話」と言われているらしいです。
それがこちら
…ううっ、思っていたのとちょっと違う。
これを前におじさん達
それではと向かったのは「帯広緑ヶ丘公園」。こちらにはギネス認定「世界一長いベンチ」があります。その長さ、なんと400m!!
さすがにこれには感動するだろうと思ったら
「なんだい!?さっきから『キョーミない』『キョーミない』って!いったい何になら興味あるのさ!!」と言ったら、二人口を揃えて
「地元の酒屋」
「はぁ?酒屋?帯広まで来て!?」と言いながら向かったのは
BIGテキサス西5条店さん。こちらのお店では「ウイスキーの量り売り」をしてくれるのだそうです。
希少銘柄や高級ウイスキーを50㎖から購入できるとのことで、50㎖2,000円以上するウイスキーをはじめ、ちょっとずつ何種類か買って二人ともホクホクしていました。
そうこうしているうちにお昼になったので、いよいよ「はげ天本店」へ。
「はげ天」さんは昭和9年創業の老舗。店構えにも風格があります。
お昼時で店の前には人が並んでいましたが、まずは今回の目的である写真撮影…
カシャ!
(#はげてんねん)
15分ほど外で並んだ後、いよいよ店内へ。
「はげ天本店」さんは郷土料理・天ぷらの名店ですが、厳選された豚肉を高温で網焼きにする「豚丼」も人気です。「天丼」か「豚丼」か、どちらも食べたいのですが、さすがに両方は無理。そこでおじさん達に
「ねえねえ、違うの注文して半分こしようよ」と持ちかけたら
ちっ!つれないねぇ…。
ということで、せっかく帯広なのでここは名物の「豚丼」を注文。運転手のタケちゃんには悪いなと思いながらも、まずはコーイチさんと
ビールで乾杯。しばらくしてやって来ましたのが
「はげ天本店」さんの豚丼。
さすが「厳選した豚肉」というだけあって、肉は柔らかく適度に脂があって上品な味わいです。さらに「高温で網焼き」したことで香ばしさが加わり実に美味しいです。
また「職人が60年以上に渡って受け継いできた伝統製法による」というこのタレが本当に美味しい!!あっという間に完食してしまいました。
食事の後は近くの洋菓子店
「クランベリー」さんで、こちらも有名なスイートポテトをお土産に購入して帰路につきました。
車の中では先程のビールが効いたのか、はたまた車の振動が心地よかったのか、とにかく眠い…
「はっ」っと気づいて横を見ると、朝早くからずっと運転しているタケちゃんも疲れた様子。
「いかんいかん、こういう時こそ助手席の僕がしっかりしなければ」
山間の道を抜けて、やっと見つけたコンビニに寄ってもらい「エナジードリンクを買ってくるわ」と1人店内へ。
買い物を終えて車に戻り、「気合入れるぞー」と助手席で
タケちゃん 「はぁぁ?あんたが飲むのかい!俺にくれるんじゃないの〜〜〜?!」
僕 「あ〜〜!気がつかなかったわ〜〜〜!!」
コーイチさん 「グ〜〜〜〜」
おしまい
(実際にはマスクの着用、黙食などには気をつかっております)