ふっぷしだけ(ちとせし)
水彩画 縦240×横270 2013制作
支笏湖は北側に恵庭岳、南側には風不死岳、樽前山の支笏三山が聳えます。風不死岳は「ふっぷしだけ」と読みます。当て字ですが見事です。
支笏湖の名の由来はアイヌ語の「シ・コッ」(大きな窪地)から。
この場合の「窪地」とは現在の支笏湖や支笏カルデラではなく、湖を水源とする千歳川の開削した深い谷のことであり、同時に千歳川の旧名でした。
江戸時代に松前藩は現在の苫小牧市の周辺までを「志古津」と呼んでいました。アイヌ民俗の「最大蜂起シャクシャイン」の始まりは、この「シ・コッ」からでした。
面積は琵琶湖の1/9に過ぎませんが最大水深は3倍以上あり、貯水量は日本で琵琶湖に次いで2番目となります。
この絵は、支笏湖ビジターセンターの南の外れから描いたものです。