ニペソツ山(上士幌町)
にぺそつやま(かみしほろちょう)
油絵 F10 ベニヤ 横530×縦455 2016制作
ニペソツ山は、東大雪にある標高2,013 mの山です。
標高2,000mを超える山としては国内で最も東に位置し日本二百名山に選定されています。
三国峠からは山が正面に聳えます。
峠を下って行くと糠平(ぬかびら)温泉郷で、この郷を通って峠近くまで国鉄が通っていました。
大正14年に開通した士幌線で、帯広駅から十勝三股駅間の軌道鉄道です。
糠平温泉からは勾配が25度のため貨車がよく暴走していたということです。なぜこんな山の中に鉄道を引いたのかといえば台風でした。
今でも、大きな台風があると白樺の木は倒れますが、明治の終わりに東大雪が台風の通り道となり、山林がなぎ倒されました。火災が発生するため、木を切り倒して運ぶために設置したのです。
昭和53年に旧国鉄は廃線になり、そのため人口1500人を擁した十勝三股は3世帯になり、糠平地区の小学校は児童数が少なくタクシーで送り迎えということです。(数年前のことで、更に少なくなっているかもしれません)
廃線跡にはアーチ橋梁(通称めがね橋)があり、糠平湖の水かさが増える夏には湖面に沈み、1月には凍結した湖面に姿を現すので幻の橋といわれています。
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