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ふうりょくはつでん(すっつちょう)
油絵 F4 キャンパス 横333×縦242 2015制作

寿都町(すっつ)は北海道日本海にある小さな町です。
今や、原子力廃棄物受け入れで全国に知れ渡る町となりました。

弁慶岬

小さな町に「弁慶岬」という勇ましい岬があります。
あの弁慶の大きな像が立っているのですぐに分かります。

この弁慶岬から壺のように寿都湾になっており対岸に美谷岬があります。
この湾は約9キロの沿岸となっているのですが7つの漁港があります。
沿岸を国道229号が通っており、この間に何と9つの海神社があるのです。

寿都は、かつてニシン漁で栄えた町で江差追分の歌詞にもなっています。

「忍路高島<おしょろたかしま>(小樽地区のことです)およびもないが、せめて歌棄<うたすつ>、磯谷<いそや>まで」

江差追分

と歌われた歌棄、磯谷が寿都町です。

漁師を苦しめたのは、春から秋に吹く局地的な「だし風」で、山側から沖に吹く風でした。船を出すところから付けられたのですが、ニシンをも沖へと追い出してしまうのです。

太平洋から日本海の内陸地が25キロしかないため、噴火湾(太平洋)から寿都湾(日本海)に南風の強風が吹き込むためです。
この悩みの種であった風を逆手にとって、平成元年に地方自治体で最初に風力発電所を作りました。

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