「それは"逃げ"ではない」と言われて

はじめましての方もいつも読んで頂いている方も、こんにちは、いちこです。

移住まであと数日ですが、会社の人に「寂しくなるねぇ」と言っていただいて、人の暖かさを身に染みて感じています。

もう地元大阪で働ける自信がなく、もう少し穏やかな土地に行きたくて北海道に行くと言う話をお昼ごはんの時に社員さんとしていた時の事。

「完全に逃げの人生なんです」

と私が言った時、ある方がこう言ってくださいました。

「自分の居場所を自分で見つけて、そこに引っ越す事を決めた事は逃げとは言わない。むしろそこまで出来る人の方が少ないのだから、卑下することなく自信をもって新しい生活を楽しんでください。」

なんか、涙がでそうでした。

子供の頃は、親から粘り強さをひたすら要求されたり人の嫌がることを率先してお前がやれと言われたり等、いわゆる根性論をイヤと言うほど教え込まれたのですが、それが私には苦痛でしかなく毎日泣きながら過ごしていました。

根性云々言いたがる人って私の周りにはわりと多いんですよね。

まわりの友達が親にちやほやされていたら恨めしかったし、なぜ私ばっかりイヤなことを率先してやらなければならないのか怒りしかありませんでした。

親は私に根性論を続けていればいつか良いことがあると言いましたが、約30年生きていてそんな日はついぞ来ませんでした。

大阪にはイヤな思い出しかありません。

親も友達も、一旦全て横に置いて自分本意で遠くに行きたい。

やっと夢が叶います。

10月上旬に引っ越すので、もうちょっと。

引っ越して実感がわけば泣いてしまうかもしれません。

やっと終わって、やっと始まる。

夢が叶うのに約30年かかるなんて人生って難しいですね。

応援してくれる人がいることに不覚にも泣きそうになったある日のお話。