
純白の教会で異国の雰囲気に包まれて|函館ハリストス正教会|函館観光
函館には、函館3大教会と呼ばれる、函館を代表する教会群があります。
教派の違う3つの教会がすぐそばに集まっていることから、それぞれの建築の美しさを見て回れることがその魅力。
今回は函館3大教会のうちの1つ、函館ハリストス正教会をご紹介します。
函館ハリストス正教会とは?
日本で最初に建てられた正教会が、この函館ハリストス正教会。
ロシア領事館の付属聖堂として建てられたのがその歴史の始まりで、現在は日本ハリストス正教会の発祥の地にある聖堂として、国の重要文化財に指定されています。

函館ハリストス正教会も含まれる函館3大教会には、ほかにカトリック元町教会、函館聖ヨハネ教会があります。
それぞれ外観が個性的で、カトリック元町教会はゴシック建築の尖塔が印象的で、函館聖ヨハネ教会は十字架型の屋根が特徴です。

函館ハリストス正教会は、美しい白壁と緑の銅版屋根が特徴で、独特の存在感を放っています。
函館ハリストス正教会は、ローマ・カトリック教会、プロテスタント教会と並ぶ正教会(東方正教会)に含まれ、聖堂は伝統的な東ローマ帝国時代のビザンティン建築様式で建てられています。
どこか幻想的な雰囲気をまとうこの教会では、雪の降る今の時期、まるで海外を旅しているかのような光景に出会うことができるでしょう。

玄関で靴を脱いで上がると目に入るのが、奥に配置された12のイコン。
これらはロシアからもたらされたもので、その内容は、教会で配布されているプリントで詳しく知ることができます。
カトリック元町教会に比べると、函館ハリストス正教会はこじんまりとしていて、靴を脱いで上がる点からもアットホームなぬくもりが感じられる雰囲気がありました。
函館3大教会は、それぞれ違う宗派のため外観や聖堂内のつくりなどが大きく異なります。そのため、教会群を訪れるときは教会をいくつか回ることをおすすめします。
函館ハリストス正教会を拝観しよう
教会への道のり
函館ハリストス正教会をはじめとする三大教会は、洋風建築が立ち並ぶ元町エリアにあります。
函館駅から金森赤レンガ倉庫の方向に進み、八幡坂を上ると異国情緒あふれる元町エリアに到着します。

写真撮影する多くの人の姿がある
八幡坂を上りきり、左に曲がってすぐ、静かにたたずむ教会群にたどり着くことができます。

左手には「カトリック元町教会」が見える
拝観の方法
聖堂の玄関で靴を脱ぎ、正面の扉を開けると、厳かな空気に包まれた内部に足を踏み入れることができます。

受け入れる開かれた教会
入口には文化財維持のための献金箱が置かれていますので、ぜひご協力を忘れずに。
なお、内部は写真撮影が禁止されています。そのため、静寂の中でじっくりと目に焼き付けるか、ポストカードをお土産に購入するのがおすすめです。
聖堂内では、席について静かに見学したり、気になる装飾やイコンに近づいてその細部を観察したり、思い思いの時間を過ごせます。
聖堂の静かな雰囲気を壊さないよう注意しながら、心ゆくまでこの神聖な空間を堪能してください。
終わりに
函館ハリストス正教会は、その歴史や美しいビザンティン建築様式、内部のイコンなど、訪れる人を魅了する要素がたくさん詰まった特別な場所です。
教会ならではの静かな時間を過ごしながら、その文化や宗教の背景にも思いを巡らせることで、より深く函館の魅力を感じられるでしょう。
ぜひ足を運んでみてください。