ルパン三世が食べたかもしれないナガコンブのこと。 (その1)
沖縄の伝統料理に使われている昆布は沖縄では採れません。
北海道の、それも東。釧路や根室のナガコンブ。
よりによって、沖縄から一番遠いところの昆布です。そして、その名の通り、15メートルもの長さのある長い長い昆布です。
乾燥した後。長さを揃えて切る道具の上に置いて長さを見ているところです。長い、長いナガコンブ。
とりわけ7月に始まる夏の漁に先がけて、6月にとる、若くて柔らかい昆布を竿前昆布といいます。
昆布漁には竿を使うので、漁をすることを「竿を入れる」といいます。
本格的な漁の前なので、「竿前昆布」というのです。
(竿を入れ、昆布を手繰る様子を歯舞漁協様に取材させていただきました。)
おでんに入れたり、結んで煮たり、昆布巻きにしたり。ずっと伝わってきた、日本の料理に欠かせない存在です。
ぷるるーん。口に入れてそっと噛んでほどけるやわらかさです。
お醤油やみりん、砂糖、野菜の味と混然一体となった昆布の味は何世紀にも渡って伝えられてきたのです。
作り方は、こうです。
👉竿前昆布は流水でさっと洗い、たっぷりめの水と一緒にボウルに入れて15分ほど戻します。長く漬けすぎると、膨らんで、結びにくくなります。こんな感じで、真ん中までやわらかくなっています。
👉昆布を幅を3つか4つに折って結びます。
👉鍋に入れて、昆布の戻し汁と水をたっぷり、1対1の醤油とみりん、1/3量の砂糖。
40分ほど煮ます。味付けとして4-5センチ角羅臼昆布を入れると味わいがアップするのは富山のあいもの昆布さんからの知恵。
ストーブの上にお鍋を乗せて、ゆるゆる煮るのがぴったりの料理です。
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さて、伝統的な料理でなくてもナガコンブはおいしくいただけます。
こちらは反則級のスープですよ。
ごはんの上に乗った塩昆布もナガコンブです。。塩昆布の材料の昆布ってどこから来たか、どんな形だったか考えませんよね。
写真の塩昆布は、お盆を過ぎて、固く味がしっかりしたナガコンブを塩昆布に仕立てたものと特産の宗田節を合わせた、高知県の
昆布の泉利昆布海産と宗田節の新谷商店のコラボ商品です。
なんと今日(1月19日)日本の宝物グランプリ高知大会準グランプリに!
おめでとうございます!
ナガコンブはとった時期の特徴に合わせて、料理されたり加工されたりしてきました。
「もうひとつ何かほしい」時、「さっくり作りたい」時に大活躍する乾物です。
そして、タイトルの、ルパン3世が食べたかもしれないって何???
明日から、そのお話もしていきますね。