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のびのびやろう。ってどうやって?
イタリア料理教室を始めてすぐ、生徒さんたちが一様に一番驚かれたのが、
ほうれんそうをはさみで切って、少しの湯で茹でたこと。
やわらかめに茹でて、茹で上がったら冷水につけることなく、おにぎりみたいに握って水分を絞ること。
「ええーっ!!そんなことしていいんですか???」
「いいんです。そうして冷蔵庫保存するほうれんそうは、味つけしながら蒸し炒めすることになるから、微妙なシャキッな食感も、目の覚める緑色も必要ないから。」
料理での「思い込み」をはずしたら、作ることの楽しさが、いきなり見えてきたんです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42532827/picture_pc_45670a27f7e1d91ef411d3151f7c6627.jpg?width=1200)
ホームステイしていた家のマンマが、料理の味見をわたしにさせて、心配そうな顔で「マンカ サーレ?」といつも聞きました。
マンカは足りない。
サーレは塩。
そうか、塩と油が充分ならば、それなりに「おいしい」と思う味になるらしい。
イタリア料理には野菜のうまみがたっぷり。肉のうまみも入るし、海岸線沿いなら魚のうまみも入る。
塩+油+うまみ。 うまみが重なればうまみの相乗効果が起こります。
そうか、まずかろうはずがない。
塩や油を減らしたければ、うまみを増やせばいいのです。
いろんな調味料でニュアンスを変えて。
日本にはいろんな国の調味料があるから際限なく楽しめますね。
マンマたちの料理から、気づいたことでした。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42532899/picture_pc_a906b88f0e8f583faca83f42d612dcb2.jpg?width=1200)
これはトラットリアで食べたのだけど、ちっさな魚介類を茹でたお湯でパスタを茹でていて、パスタに魚介の味が沁み込んでいるんです。
茹でる魚介が多いほど、パスタの味ははっきりします。
あるところで「魚介のパスタ」っていうから食べてみたら、見える魚介は、いかの足の先っぽが、しかも1本2本だったのよ(ぷんぷん)。
でも、まさに魚介のパスタでした。
忘れえぬおいしさ。今も思い出します。
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![松田真枝](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13307539/profile_4d5d3c7249ac474743d5db4714df7fcd.jpg?width=600&crop=1:1,smart)