とびきりの、エゾシカでの中国料理に祝杯を。
サッポロ名物ホワイトイルミネーションの美しい夜に、とびきりの中国料理をいただきました。ホテル札幌ガーデンパレスの赤坂四川飯店・安藤シェフのお料理です。
ほっぺたを落としまくり・・・。
北海道のとびきりの食材が続く中でのメインは、
安藤シェフはそのエゾシカを、揚げてから煮込む、などの中国料理の技法で、一品に仕立てようと考えました。
その時、ご自分の中によみがえった味は、10年前に師匠の陳建一さんと台湾のホテルで食べた野菜と肉骨、スパイスを使った牛肉麺だったのです。
しっかりした味。肉と野菜とのバランスのとれた、まろやかに感じるスパイス。
最初の試作は、ちょうど手に入った熊の掌でやってみたとか。
臭みをとって他の素材を活かしながら調理するのが、自分的テーマでした。
そしてできたのが、こちらです!
硬~いはずのエゾシカの脛肉は、ほろっと崩れる柔らかさに。
腱のゼラチン質がぷるっぷる。
ソース、いやスープ?の味は、みんなが知っている味で例えるとハヤシライスのソースに少し似た甘酸っぱくて辛いシチューの感じでまろやか。
全体をまとめるのスパイスは、効いているのだけど、確かにまろやか。
まろやかつながり。
脛と筋という部位がおしゃれで味わい深い、
おいしいレストランの料理に仕立てられました。
そして、この料理で安藤シェフは、2021年の「現代の名工」に選ばれたのです。👏👏👏
シェフは、北海道食文化研究会のメンバーとしても北海道素材を研究しています。
昨年の夏、北海道食文化研究会では、コロナ禍で自炊する学生へ動画を作成しました。撮影も編集も学生と担任教授です。
学生に料理を教えるのは会員のシェフで、トップバッターが安藤シェフ。
わたしはコーディネートのお手伝いをしたのですが、繰り返して使えて学生が好きそうな味の料理を、作る彼らの身になって考えてくださったのです。
北海道食文化研究会は、北海道大学の研究者と料理人が食について共に考え、科学的な分析を加えながら、北海道の食の歴史と、食を取り巻く環境を再認識しつつ、北海道の食文化と調理技術、食の近未来を模索する目的で設立されました。(設立目的から)
そんなわけで安藤シェフへのお祝いを兼ねて、北海道食文化研究会幹事会忘年会を、四川飯店で行ったのでした。
お祝いされる人が働くお祝い会なんですけどね。(笑)。
安藤シェフの「現代の名工」受賞が嬉しいです。
おめでとうございます!
四川飯店だもの、麻婆豆腐の写真を載せなきゃね。タチ入りのスペシャルバージョンでした。旨っ!