月刊「噂真」が大好きだった
デイリーヤマザキの看板を見ると思い出す雑誌がある。
それは、誌面に「全国の書店、デイリーヤマザキでお買い求めください」と書いてあった月刊『噂の真相』、略して『噂真(ウワシン)』。
毎月10日の発売日を待ちかねていた。
1980年4月から読み始め、2004年4月の休刊まで愛読した。
『タブーなき雑誌』を標榜するだけあって、内容は政治経済から芸能そして皇室に至るまで、ありとあらゆるジャンルを土俵にあげて徹底的に批判していた。
「これホンマ?」「らしいよ、知らんけど」的な記事も多かったけれど、とにかく面白かった。
好きだった連載を挙げると…。
⒈ とびら絵
足立三愛さんがイラストで有名人の男女スキャンダルを紹介。架空と断ってはいるが、すぐに誰々だと分かる絵だった。これは『このイラストは実在の人物とは関係ありません。「噂の真相」とびら絵傑作選』として書籍化されている。
⒉ 一行情報
各ページ左側32文字で未確認や掲載に間に合わなかったネタを紹介。これも『噂の真相一行情報大全集』として書籍化されている。
この一行を繰り返し再読したお陰で漢字二文字の語彙力と使い方が上達したと感謝している。
⒊ 顔面至上主義
執筆者のナンシー関さんの「見えるものしか見ない」主義から人の本性を見抜く慧眼ぶりに驚嘆した。
この連載から「見えるものだけをとことん見て判断する」ことを学び、人生の色々なことに役立ったと大変感謝している。
⒋ 東京ペログリ日記
執筆者の田中康夫さんが政治家になるなんて思ってもいなかった。
もうこんな雑誌はきっと現れないだろう。
リアルタイムで読めたことに物凄く感謝している。
<了>