花は、さくら
花の種類は数あれど、
私がこんなにも執着するのは桜、ただ一つだけだろう。
それは、
花の形がかわいいからかもしれない。
濃いピンクのつぼみや紅いガクやごく薄い桃色の花びら、といった色合いが好きなのかもしれない。
あるいは、花のうすピンクと幹のこげ茶色が生み出すコントラストが好きなのかもしれない。
さらに青空との組み合わせが爽やかで好きなのかもしれない。
いくつかの花が房になって咲く様子がかわいいからかもしれない。
満開の木々がそれは華やかだからかもしれない。
散る様子が可憐だからかもしれない。
寒いのが嫌いで、暖かくなってきた兆しとして喜んでいるのかもしれない。
「一年」という時間を感じて切なくなるからかもしれない。
一番綺麗な姿をほんの僅かな期間にしか見られないからかもしれない。
毎年この花の咲く時期について国全体が一斉に盛り上がっているのが楽しいのかもしれない。
様々な文学作品や音楽で取り上げられていて、雅な気持ちになるからかもしれない。
毎年環境が変わって憂いている時に寄り添ってくれるからかもしれない。
中学生の時に自由研究の題材にして以来、バラ科に親しみを覚えているからかもしれない。
一番好きなアニメが「カードキャプターさくら」だからかもしれない。
どれが一番の理由か、それは自分にも分からないけれど、
これだけあげれば、私がどれだけ桜の花に思い入れがあるかということの説明には充分なっている気がする。
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