詩集のこと

「光るガラス瓶に弱く生きる心を詰めてみた」
本当に
本当に
そう思って書いた

世間は強く生きることを求めてくる
辛い出来事はしっかり乗り越えること
それを起こした人のことも恨まずにいること
それができないことは悪いこと
だから
わたしには生きている価値はないと
いつも思っていた
思っているけど思いたくない

だから書いた

読んでもらえて救われた
わたしのために書いたようなそれ

わたしは
ずっと
ずっと
我儘なのだ

その我儘に優しく反応してくれた人に
恩返しができるだろうか