私たちが見ているのはお仕事中の彼なのです。 音楽は彼のお仕事です。 彼は音楽でもあります。 彼に魅了されています。 彼は生身の人間であることを思い出させる仕草や言葉を持っています。 彼は私たちに見せている範囲の音楽以外の部分が好ましいことを自覚していません。 それによりますます彼に魅了されていきます。 お仕事中の彼なのです。 音楽は彼でもあります。 魅了は至福と等しいのでした。
私はね、柿を褒めたいね。 皮を剥いても色が同じじゃないか。 リンゴもバナナも剥いてみなよ。 赤はどこへ 黄はどこへ 柿はね、ずっと橙だね。 なんだか良いじゃないか。 それでも食べてみないことには分からない 渋を隠していることもあるね。 狡猾だね。 私はね、柿を褒めたいね。 私はね、大いに柿を褒めたいね。
生まれたら成長し 成長したら老いる 取り戻せない 励ましや綺麗事をやたらと与えられ 私は毎日苛立つ 今からでもとか年齢は関係ないとか ご自身に言い聞かせてらっしゃるものを こちらに与えないでくださいよ 10歳をやり直したい 親に甘えられる10歳を そこから始まる学びを労働を 世間の当たり前を私にもよこせ 励ましや綺麗事を懺悔しろ よくよく懺悔しろ
スキ ありがとうございます。 焦らずに存在していたいです。 ここに。
寒い日に お湯にさわれるんですよ お湯ですよ ねぇ
人間をこなせる能力なしに生まれてきたんだけど、生まれてみないとなんにも分からないって酷い。 命って賭け事だ。
毎週土曜日の夜にお題を出してくださいます。 Twitterで。ツイッターで。 あれ、ペケでしたっけ? 「世界の片隅」 わたしがいる場所 わたしが立っているこの場所 わたしの体 わたしのほくろ わたしの呼吸 間に合わなかった時間
今ね 私の老化を治療している感覚なのが 辛いなって思う これ病気じゃないんでしょ?老化でしょ? でもまだ死なないから治療してるの。 嫌な気分よ。
凡人の寿命が長いと 生き地獄 生まれたときには凡人とすでに決まっていたこの命 生きる苦しみを味わうために ここに生じたものだから 心の底から 短命を 強く強く願うのでした
日常 住んでいる場所で変わる 日常 顔を洗って 電車に乗って 仕事にいく 顔を洗えない 歩くのがやっと 仕事を探す 私の日常は あなたの非日常 日常は 時々まぼろし
生きているだけで偉いよ 生きているだけでいいのよ の 裏にある 生きることは難しいのよ 生きることは苦しいのよ いや 裏ではなくそこに平然とある表なのだが 必死に皆 裏に置きたいのだ 初めから 偉いもいいもないのだ 苦難だ ただ苦難 生きること 生じてしまったことを 良いことにせずには乗り越えられないのだ だから 生きたら死ぬのが決まりなのだ 死ぬという終わりが救ってくれるのだ 待ちきれずに得る人がいるのは そういうことだ 死を悪いことにしなければ隠せない裏 待ち
賞は目指さないというか 目指せる力がない 死ぬまで中途半端なんだ 中途半端にしないという決意までも 中途半端だ
今日は本当にぼんやり過ごしてやる 給与泥棒に徹する こんな機会はそうない 隣は有給 課長は一日会議で離席 部長は出張 今日はぼんやり過ごしてやる ちょうど仕事も少ない 届く書類の少なさよ メールも送られてこない 電話も鳴らない なにが起きているのだろう ぼんやりの贅沢と緊張に疲れて 帰宅する
人気ある順に並べらるのもいいんだけど、ない順に並べたい。本当に。 読まれてないだけかもしれないから。
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あたたかい記憶やうれしい思い出が 今をギュウギュウと締め付けるものだから 記憶や思い出を蓄積させておくことに不安があるのです ずっと先のある日が今になったとき ここにあるあたたかいものやうれしいものが その今を また ギュウギュウと締め付けるのではないでしょうか 記憶や思い出は 今がそれほどはあたたかくないことやうれしくないことを確かめる術なのに 誰もが記憶や思い出を貴重な宝として扱います それが見える今がまたギュウギュウと締め付けます あの すみません 苦しいです 苦しいで