2021.1.13
ただそれが指の間から溢れていくのを眺めて、どうしようもない、遣る瀬無い焦燥がぼくを笑ってんだ
守れやしない、触れられない、抱きしめることもできない、ぼくたちが何を失ったかなんて考えちゃダメだ、空想に耽る方がずっとマシだ
ずっと白昼夢を見ていた方がずっといい、目を覚ましたくない、君のいない世の中に毎朝絶望するだけだから
あれからどれくらいの時が経ったんだろう、1年、2年、5年か?30年だろうか、それとも昨日だろうか?ずっと眠っていた気がする
いいんだ、現実に向き合わなくたっていい、ずっと夢を見ていようよ、夢の中だったらぼくたち幸せなのだから
どうかどうか、これ以上のものがこの世から失われませんように