君は夢の中でぼくに笑いかけるんだ、全ての悲劇がまるで嘘であるかのように そして君はぼくの目を見て言うんだ、春の日差しが暖かいと だからぼくは君に説明しようと口を開くけど、言葉が出てこない 夢の中だからなのか、その幸せを壊したく無いからなのか ぼろぼろと泥水のような涙が床に落ちる 人の言葉が雑音に聞こえ、音楽が騒音に聞こえ始める もうぼくは目覚めたく無い、君に夢で会えるのなら、夢のままでいい 全て嘘だと 全てでたらめだと言ってくれ 全ての悲劇こそ幻の中で起きてい
その日のために、柄でもなく、ちょっと高い美容鍼に行ってみたり、パックを毎日して、高い美容液も使って、君が好きだった雑誌に載っていたイヤリングを買った きっと眼鏡をかけて行った方がいいと思ってうじうじして居たら、ついに誰にも言わないままその日になっちゃって、誰かに背中を押してもらえばよかったと悔しくなった その日の前の晩は変にチャーハンを作って食べたらお腹が痛くなって悲しくなった お腹が止めろって言ってるのかと思った その日の朝、ワンピースの糸が切れて、なんか変な感じが
学校で習ったそれは、国家間の争いで、誰がリーダーでどんな理由でどこといつ戦ったかということを文字面で学ぶだけだった。試験に向けてノートにメモを取り、国の名前や人の名前をひたすら覚えていた。 でもそれが本当に起きた時、それはただ、私と変わらない罪無き命が、何の意味も何の理由も無く、次々とその重さを知らないかのように失われていく惨さと苦しみそのものだった。 明日が無い 私の木曜日の午後となんら変わらず、仕事終わりにスーパーに行って好きなものを買ってほくほく料理を作って、夜中
いつかあなたが大人になったら、夢を忘れて、希望を捨てて、淡い妄想とかも忘れちゃって、私のことも忘れちゃうだろうな もうあなたは帰ってこなくて、たまに思い出す匂いとか、微かに覚えている声だとか、笑い声が、私を呼ぶ声が聞こえて、もう何処にも居ないのに、探してしまう 東横線とか、新宿駅とか、あなたの居るはずのないところでも、後ろを振り返ったり、誰かをじっと見つめたりして、あなたを期待している 馬鹿らしくて寒空の下を泣きながら走って帰る、野菜を買うんだったことも忘れて、泣きなが
その声は、何処にも居ないのに、幼い頃見ていた祖母の庭の芝生のように私を慰める それでもそれは、何処にも居ない 大人は、私達が思っていたような大人ではなく、子供が子供の思想と道徳のままただ大きくなったそれであることを、感じる度に信じることを辞めたくなる 誰から生まれたとか、誰から愛されて、誰から貶され、踏み躙られ、騙され、それでも愛されようとしたかの足跡が、私の頭蓋骨に沿って手を繋いで踊る 信じさせて、助けてと言わせて 笑わせようと、悦ばせようとしないで そこに居て
最近は、公園で黙々と蒼いどんぐりを拾って、もう大人なのに大人であることを恐れていることに情けなくなり、 クリームソーダ全然飲み切れなくて、いつかはときめきに見えた、事実のさみしさを噛み締め、少し前の夏に若さを置いてきてよかったと席を立って 中古のレコード屋は大体客の気味が悪いから定価で買うかと思う自分に現実的でつまらないなと苦笑して帰路に着いて 桃サンドを黙々と作って、一人だから美味しいのか、一人だから食べ切れないのかわからなくて、どっちでも良いかと身を投げ出し 社会
以前より文章力が無くなって、文化的なところも無くなって、生きる意味もわからないのに生きる為に働く人間になった。だからあんまり綺麗にまとまらないけど、書いたよ。 日本がびっくりするくらい、絵に描いたように社会的に遅れをとっていることについて(道徳のないおばさんが道徳について話していたことについてね) 初めて見たものや慣れないものに対して警戒するのは動物的に当たり前の反応だろうし、初めてデカいミッキーを見た赤ちゃんが泣いちゃうのと一緒だと思う でも決定的に違うのは、与党議員
繁華街の騒音の中に消えていくきみを見ていた、きみが他人になっていく過程を、1秒1秒感じなくてはならなかった。繁華街のオレンジ色のチカチカときみの服の色が混じって、やがてきみが繁華街の1分に飲み込まれていくのを、きみの冷たい灰色の背中を、霞む視界の中、見失わないように見ていた もう二度と、すれ違うことも言葉を交わすこともない。駅ですれ違った人がきみに似ていて、そんな訳ないのに、大井町にきみが居るはずないのに、追いかけた 雨の音がきみの笑い声に聞こえる。風がきみの仕草に見えて
記事を読んだり、動画を見るだけで、自分がとても苦しくなってしまうので、アジアンであるみんなに苦しんでほしくないから、 情報は取捨選択して、吸収するのは自分がほしい情報だけでできる限り健全な精神でいてほしいと言うのがまず前提です その上で思ったことを書いてみるね 個が個でいて、社会が個の集団である限り、差別も偏見も無くなることはないのだろうなと思うし、いじめや性犯罪、女性蔑視が根強く無くならないのも、充分な教育や育成環境が全ての人に与えられない限り、そのひとに生まれる感情
何処までもいけると思ってた、何処へでもいけると、何にだってなれて、何だってできると、思っていたいつかの春のぼくたちへ すべて投げ出してそのころのぼくたちに会いに行って、鏡の中のぼくたちとは違うぼくたちをみて笑おうよ 春がきたらドライブにいこうよ、誰も見向きもしない公園の桜の下でお花見をして、きみが作ったサンドイッチを食べて、桜の花びらを拾ってメダカの水槽に桜を降らせるんだ ふわふわの天然パーマのひととすれ違うたび、きみかと思って見つめてしまう、丈の短い上着をきたかわいい
きみがいなくなってからずっと、まるで他人の人生を生きているかのようなんだ、人生ってこんなにも意味を無くしてしまうのかと きみの好きなものを全て好きになった、だから、きみがいなくなってから、ぼくの周りはきみが好きなものばかりになっていたんだ、そうして逃れられなくなった 知ってるんだ、ぼくは恋人向きなんだ、笑う顔より不機嫌な顔が得意だから きみと行った喫茶店が潰れたらしい。喫茶店にさえ、はやく忘れろと言われるんだ。向かいに座ってきみが言った言葉を、表情を、目の色を、ぼくより
土曜日の朝みたいなきみは、 雨上がりの朝の土の匂いみたいで 春一番の暖かい風みたい 柔らかい白いタオルの洗濯物が風に揺れる輪郭でもあり 物音ひとつしない浴室で響く雫の音 がざがさ、ばりばりと音を立てるたくさんの落ち葉にも似ていて 雨に濡れた椿の蕾の初々しい色 果てを知らない海から押し寄せる青い波の造形 記憶に残らない日々の中で唯一光っている あれ、ああ、それが愛なのか それはまだ生きているのだろうか、生きている、生きている筈だ きみが生きている限り、ね
ただそれが指の間から溢れていくのを眺めて、どうしようもない、遣る瀬無い焦燥がぼくを笑ってんだ 守れやしない、触れられない、抱きしめることもできない、ぼくたちが何を失ったかなんて考えちゃダメだ、空想に耽る方がずっとマシだ ずっと白昼夢を見ていた方がずっといい、目を覚ましたくない、君のいない世の中に毎朝絶望するだけだから あれからどれくらいの時が経ったんだろう、1年、2年、5年か?30年だろうか、それとも昨日だろうか?ずっと眠っていた気がする いいんだ、現実に向き合わなく
誰もこの世界を好きになんかなれないよ、気付けなかった事に気付けたり、ひとびとの行動に感動したりするかも、勇気づけられたりするかも知れないけど、結局のところ、最高の生活とは言えないから 無理に好きになる必要なはないし、嫌いになる必要もないかも、ただ受け入れるだけでいい、きっと 死にたくなったっておかしくない、駅で叫んでいる人も、万引きをする人も、電車を止めてしまう人も、ぼくは受け入れたいんだ、法は犯しちゃいけないのだけど、きっと職を失ったとか理由があるから、そうなってしまう
波や夕立に翻弄されるがまま今年が終わってしまうな、、、ぼくたちは、たくさんのものを失って、たくさんの悲しみや我慢を乗り越えなきゃいけなくて、年末くらいは自分たちのことを頑張ったな〜っていっぱい褒めたい みんなが年末まで生きていてくれたことをとても嬉しく思います 社会人になって、アイデンティティを無くした。人と話すのを避け、能動性に欠け、目指す物が消えた。悔しかった、人と話すのが下手になって、空気を上手く保てなくなった。 その中でぼくは、人とうまく話せないときの空気や、箪
朝の駅のホームに浮かんでいたものが、ぱっと消えてしまった。電車が来て、消えてしまったんだ、ホコリだったかもしれない、シャボン玉かモンシロチョウか、命だったかも知れない。 君の面影だったかも知れない。 毎朝駅のホームで考えること ぼくのつまらない一生が、こんなにもつまらないのに、一度しかないということを考えると、恐ろしくなる。考え切れない。 髪の綺麗な紺色のスカートの女子高生を見るたび、ぼくにはもう戻れない世界の住人だと、思う。ほんの、ほんの短い間なのに、彼女たちは本当