20211213
いつかあなたが大人になったら、夢を忘れて、希望を捨てて、淡い妄想とかも忘れちゃって、私のことも忘れちゃうだろうな
もうあなたは帰ってこなくて、たまに思い出す匂いとか、微かに覚えている声だとか、笑い声が、私を呼ぶ声が聞こえて、もう何処にも居ないのに、探してしまう
東横線とか、新宿駅とか、あなたの居るはずのないところでも、後ろを振り返ったり、誰かをじっと見つめたりして、あなたを期待している
馬鹿らしくて寒空の下を泣きながら走って帰る、野菜を買うんだったことも忘れて、泣きながら帰る
かみさまは何を想ってそうしたの、かみさまは私に何を期待して、どうしてほしいの、いう通りにするから、あのこを返してよ、あの子が笑っている顔をもう一度見たいの、一度でいい、見れたらきっと私は成仏してしまうから、
お願い、電話ボックスとか、コンビニから、お待たせって笑って帰ってきてよ、せめて、まだ聞いていないさよならを聞かせてよ、置いていかないでよ
でもどうか、またすぐに会いに行くから、もう少しだけ待っていてね、もう痛みもない、傷付くことも悲しむことも、裏切られたりすることもないよ
生まれてきてくれてありがとう、ずっと、大切に想っています